
この秋ニューヨークの食トレンドの一つがベジタリアン・レストラン。
実はニューヨークはもともとベジタリアンやヴィーガン(ベジタリアンよりもっと厳しく牛乳も卵も食べない)多い街です。いろいろな宗教の人やヘルシー志向の人が多いからで、そういう人たちだけが行くようなお店もちゃんとありました。
でも今年のベジタリアンが以前と違うのは、セレブシェフの参入です。
ハイエンドのレストランでセレブシェフによるベジーバーガーが続々登場することで話題になっています。
あのジャン・ジョルジュも近々ベジタリアン・レストラン「ABCV」をオープン予定。
これまではヘルシーだけど味は今ひとつだったベジタリアン食が、革命的においしくなりつつあります。
その理由は、まずアメリカのベジタリアン人口の急増。
2009年には全人口のわずか1%だったベジタリアンが2012年には5%に増加。(その半分は 「ヴィーガン」)
でももっと注目なのは、 ベジタリアン以外でも、アメリカ人の実に4割近くが、外食時は常に、
あるいは場合に応じて「ベジタリアン食」をオーダーしているとの結果です。

アメリカ人の食生活がなぜ急速に肉から野菜に移行しているのか?
理由はさまざまですが、劣悪な環境で飼育される家畜の現状が
頻繁に報道されるようになったことは大きいでしょう。
畜産による環境汚染、地球温暖化への影響などにも、
特に18歳〜35歳のミレニアルズ世代の若者が敏感に反応しています。
もちろん「健康のため」と考えている人も多いし、
ポール・マッカートニーなどのベジタリアン・セレブや、
ビヨンセのヴィーガン・ダイエットの影響も大。
でもやっぱり野菜だけじゃつらい、お肉も食べたい・・・ということで、
ベジタリアンではなく、フレキシブルに食べるフレキシタリアンという言葉が生まれ、
トレンド語になっています。
そんなニューヨークのフレキシタリアンが行く、
オシャレなベジタリアンのファストカジュアル・チェーンも急増中、
ちなみに フレキシタリアンの私が今気に入っているのは、
「By Chloe」というウェストビレッジにあるベジー・バーガーのお店。
ファッション関係者などが集まる
おしゃれすぎるベジタリアン・ファストカジュアルです。
ここのベジーバーガー(主な素材はテンペとレンティル豆とクルミだそう)は食感がお肉に限りなく近くて、特製のビーツ・ケチャップをつけて食べると最高です!
少しずつ支店も増えていて、将来は植物性のシェイクシャックみたいになるかもしれません。

By Chloe
185 Bleecker Street
New York, NY 10012
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