[Art]ブルックリン・レッドフックの不思議空間Pioneer Works”The Time Capsules of Ant Farm and LST”

レッドフックというこの場所、マンハッタンの対岸にあるのに恐ろしく交通の便が悪く、船で行く方が早い?みたいな謎のエリア。そもそもここに外から人が来るようになったのも再開発が進んだここ5年くらいのことらしい。なぜかそこに用事ができたのでちょっと行ってきました。

サブウェイの駅で降りてUberでも呼べばいいやと軽く考えていたら甘かった。仕方なくハイウェイ沿いの道を排気ガスにまみれてくてく歩く事20分、たどり着いたのは工場地帯沿いに広がる古くて新しいコミュニティ。かつてのワーキングクラスの埃っぽい街の匂いを残しつつ、今はアーティスティックなヒッピーが廃業した工場や倉庫の跡のロフトに住んでたり、ギャラリーがあったりして独特の雰囲気。今日紹介したいのはそんなネイバーフッドに突然現れる巨大なアートスペース「Pioneer Works」ここでやっている特別展が今週末までだから。

Pioneer Worksはもともと鉄工場だった3階建ての巨大な建物を改造して、展示フロアを全部吹き抜けにしているので、通りから見ると街の中にぽっかり空いた穴みたい。その中にこれまた巨大な半透明の繭みたいなものがどーん・・・これが特別展The Time Capsules of Ant Farm and LSTのモミュメント作品。展示全体コンセプトはメディアそのものをタイムカプセルとして捉え、その進化をたどるというものらしい。とりあえずこの繭の中に入りってみると、なぜか泥道を走ってきたみたいな汚れたクルマがあって、中には白黒テレビとデジタル機器っぽい箱がポーンと置かれている。繭の端っこは天井に近い高窓につながっていて、そこから埃っぽい濁った光が差し込んでいる。

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吹き抜けの周囲の2階と3階は小さめのギャラリー、その先はレジデンスの工房になっていて、気がついたら目の前に絵を描いているアーティストが・・・いいのかな?と思うくらい出入り自由。ここを作ったのはまだ若い売れっ子アーティストのDustin Yellin で、何億というお金を自腹を切って理想のアートスペースを作ったんだそう。非営利で入場無料、ふらりと入っていつまでいてもOKの今時ニューヨークでも珍しいフリーフォーム。音楽パフォーマンスもあるので、レッドフックに行ってみたい人は、まずはコミュニティのハブにもなっているこの場所を目指してみるのもおすすめ。

(と言いつつレッドフック初心者の私に詳しい方いろいろ教えてもらえると嬉しいです!)

http://pioneerworks.org
Pioneer Works
159 Pioneer St, Brooklyn, NY 11231 MAP

The Time Capsules of Ant Farm and LST

10/23まで

 

 

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