[Post Election 2016]高校生も参加〜止まらない抗議行動とトランプ・トラウマ:JFN – Day By Day レポート

(本日オンエアされたJFN Day By Dayで話した内容を再構成しています。)
衝撃の大統領選から1週間、ニューヨークではトランプショックは未だ続いています。
5番街のトランプタワー周辺を中心に、ミレニアルズの若者を中心とした 抗議活動が続行中。
連日高校生や大学生達が一時授業をボイコットして抗議するなど、全米の50都市以上で同様の抗議行動が続いています。
アメリカは今トランプ大統領に賛成・反対で真っ二つになったままですが、
先週もお伝えしたようにマンハッタンの住民の9割近くはヒラリーに投票している、
そんなアンチトランプ派が圧倒的に多いニューヨーカーの立場から、今何が起こっているかをレポートします。

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反対派は何に対して抗議?

– イスラム教徒や移民などへの差別や偏見を煽ったことに対する抗議。
結果今イスラム教徒などの移民、ユダヤ人、LGBTQに対するヘイトクライムが激増、
・・・郊外に行くほどトランプ支持者も増えてきますが、日本人が「中国人は帰れ」と
嫌がらせを言われたという情報も。

-トランプ氏の政策への抗議
大規模な強制送還を含む移民政策への抗議。
妊娠中絶法を覆すと表明。つまり自分の自由意志で妊娠中絶していいという女性の権利が危機に。
環境対策、パリ条約からの脱退と石炭・石油の生産量増加(地球温暖化は証明されていないというスタンス)

-トランプ政権の人選への抗議
政権の中でも重要なアドバイザーのポジションに、極右のニュースサイト・オーナーで,白人至上主義者として悪名高いバノン氏を使命。
そもそも人選の中心になっているのはペンス時期副大統領ですが、この人は
超保守派でLABTQの権利や中絶に大反対、

このままでは、これまで半世紀以上に渡って、アメリカ人が戦って勝ち取ってきた権利や、積み上げてきた物の多くが覆されてしまうのではないかという恐れと怒りが人々を突き動かしています。

こうした抗議行動徐々に組織化されて続く兆候で、
来年1月20日の大統領就任式当日、ワシントンDCでは女性による大規模なデモが計画され、すでにフェースブックで8万人が参加を表明しています。

さて一方で、未だ落ち込んでいる、すっきりしない気分・・・

例えば、選挙直後、自殺ホットラインに記録的な数の電話が寄せられ、
フェースブックでは可愛い動物などのポストが激増しました。
以前も紹介したトランプ・トラウマ、不確定な未来に不安と恐れを感じてしまっている状態です。

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そしてこれも既に紹介した通り多くのメディアでは、トランプ・トラウマを解消するためのアドバイス記事を掲載。
一般のニュースメディアはもちろん、女性に人気のサイトでも。
ファションやライフスタイルの情報サイト、リファイナリー29では、
落ち込んでしまった時はニュースやソーシャルメディアは見るのをやめて、ラジカル・セルフケアに集中しよう記事が。
ラジカル・セルフケアというのは、自分自身を愛し、信念に従って生き、情熱を持ち続けるための勇気と、他人に対する思いやりを育むこと。つまり自分を愛し大事にしなければ、他人を助けることもできないということ、それを実行しましょうということ。とことんセルフ・ケア!という意味です

またファッションやセレブのゴシップの人気サイトポップシュガー
嘆いている場合ではない行動しよう!
人権擁護団体に寄付しよう、抗議行動に参加しよう、政策や問題についてもっと知ろう
ボランティア、今こそ社会貢献しよう、お互いに助け合おう。
そしてやはり、自分をケアし、他人に優しくしようというメッセージを送っています。

この状況、来週から始まるホリデーシーズン、クリスマス準備や今後の景気にも影響を与えかねないと懸念されていますが、一体どうなるのか・・・・私たちニューヨーカー全く予測がつかない日々を過ごしています。

 

 

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