ニューヨーク市民の足といえば地下鉄!この地下鉄に新たな路線が1月1日開通しました!
しかも、この路線、建設計画が始まったのが20世紀初頭の1919年、
つまり構想100年!!
市民にとって悲願の地下鉄だったんですが、
いったいなぜ100年近くかかってしまったのか、どんな地下鉄ができたのでしょうか?
今日はニューヨークの新たな地下鉄ライン「2nd Avenue Line」をレポートします。
ニューヨークの地下鉄が最初に開通したのは今から113年前の1904年。
今ではニューヨーク市内の全長およそ400キロを、24時間休まず走り続けている、文字どおりニューヨークのライフラインです。
で問題の2nd Avenue Subway、1919年に計画が始まったものの、1929年のアメリカ大恐慌で頓挫、
その後何度か計画されては頓挫を繰り返した後、ついに1972年建設工事がスタートしたんですが、
トンネルを掘っている間にニューヨーク市が深刻な財政難に陥り、破産寸前になってしまったため、1975年に建設は中止に。
それからおよそ30年間、2nd Avenue Subwayは、地下に眠る忘れられたトンネルとして、都市伝説になっていました。

ところが人口増加で近くを走る路線の混雑が深刻化したこともあり、2007年再び建設計画が浮上。
都市伝説は本当だったんだ!とニューヨーカーはびっくり!
10年間かけて建設工事を終え、ついに先日、1月1日に最初の一部区間の開通にこぎつけました。

私も早速乗ってきました・・・ほとんどが20世紀前半にできたニューヨークの地下鉄「古くて暗くて汚くて臭い・・・」を覆す!まるで東京の地下鉄のようなクリーンなホーム。
そして新たな4つの駅はそれぞれ、4人の現代アーティストによるアートがフィーチャーされています。
これほどの規模のサブウェイアートはニューヨークでも初めてとのこと。すべてタイルを使ったアートだけど、それぞれ手法もコンセプトも違ってとても面白い。
では各駅停車でアートを見てみましょう。(他の写真もギャラリーで楽しんでください)
96th Street Sarah Sze 終点の96丁目駅:アーティスト=サラ・シェ


86th Street Chuck Close 86丁目駅:アーティスト=チャック・クロース


4人の中でも最も大物、作品はメトロポリタン美術館、ホイットニー美術館など主要なミュージアムで展示。
この駅のために製作された作品群はここでしか見れません。
72nd Street Vik Muniz 72丁目駅:アーティスト=ヴィック・ミュニッツ


63rd Street Jean Shin 63丁目駅:アーティスト=ジーン・シン
こちらはかつてこの地域を走っていた高架線の下に集うニューヨーカー