(JFN系全国ネット ON THE PLANETで4月中の月〜木で放送している「今日のトランプ大統領」を再構成しています)
4月17日(月)放送
今日もアメリカメディアの論調を中心にお伝えします。
世界が息のんだ週末が明けました。
先々週から続いている北朝鮮の危機、一緒に振り返ってみると、米中首脳会議の直前に、北朝鮮がミサイル発射実験、その後アメリカ海軍の艦隊が朝鮮半島へ向かい、北朝鮮もやられたらやり返すと強い言葉で応酬、さらに威嚇とも取れる、アメリカのアフガニスタンへの巨大爆弾の投下。
・・・全てが前触れなく起こり、アメリカ人も仰天の毎日・・・
そんな中で皆が息を飲んで見守ったのは土曜日、北朝鮮の大イベント、太陽節の日に、核実験かミサイル発射があるんじゃないか、そうしたらアメリカ軍が応戦するんじゃないか、戦争にエスカレートするんじゃないか、ということでしたが・・・・
そんな太陽節の前日の金曜日、トランプ大統領は、再びフロリダに向かい、ゴルフをしました。(これで17回目)
ゴルフしているくらいなら、軍事攻撃なんてしないんじゃないの?いや、 予測がつかないのがトレードマークのトランプ大統領だから、やるときはやるんだ・・・・なんて声が飛び交い・・・
結局、北朝鮮のミサイル発射は失敗、特に何もなく週が明けて、アメリカ人も一応はホッとしています。
ただ事態が解決したかというと、ほど遠いというのがアメリカの論調。
今朝のトップニュースは「北朝鮮これからいったいどうなる?」というヘッドラインばかりです。
北朝鮮は6回目の核実験するのか? 今後もミサイル発射するのか?それに対し、トランプ政権はどう対応するのか?アメリカはこれ以上の核実験は絶対に許さないと言っている。これ以上やると、アメリカに届く長距離核ミサイルができてしまうと恐れているからです。
昨日韓国を訪れたペンス副大統領は、「平和的な解決が望ましいけれど、すべてのオプションはテーブルに上がっている。核実験してアメリカを試すようなことはしなければ大丈夫だ。」
さらにアメリカのシリアやアフガン攻撃を例に出して、同じようなことになるぞと言わんばかりの発言。
でもさすがに相当なリスクがある軍事攻撃はしないのではないか?という推測はされていますが、
じゃあ代わりに何をするかというと、核開発の資金源を断つ経済制裁、特に、北朝鮮に影響を与えることができる唯一の国、中国にかなりの助けを求めている・・・というか、かなり強く対応を求めている。というか、貿易問題との取引をしようとしているんですね。北朝鮮を何とかしてくれたら、懸案の貿易問題で良きにはからいましょうというオファーをしているようです。
でも大統領自身から、 今後どういう方向性で行くのかについては何の発表もなく、メディアも「全く予測がつかない」とお手上げ状態。
では一般のアメリカ人がどう感じているかというと、あと数年でアメリカに届く核ミサイルが開発されるのが怖い、でも今、北朝鮮で戦争が始まるのも怖い、一体どうすれば?というのが本音。
ちなみに先週後半のCBSニュースの世論調査:
アメリカ人の過半数56%が、「トランプ大統領の北朝鮮への対応に、不安を感じている」
「信頼している」39%を大きく上回っています。
次の危機は、4月25日北朝鮮の建軍節と言われています。まだまだ危機は去りそうもありません。
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