[Radio]ニューヨークのトランプ不動産にもロシアマネーの影Trump Superpowered Suspicious Russia Story

(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送している「アメリカジャーナル」を再構成しています、番組担当DJ毎週木曜日は大阪からトム・リーさんです)

5月11日(木)放送

昨日はトランプ大統領がFBI連邦捜査局のコーミー長官を突然クビにした、FBIはアメリカの法執行のトップに位置する機関で、コーミー長官は、トランプ陣営のロシア疑惑(ロシアと結託して選挙結果を操作)の捜査を行っていたから、彼をクビにすることはその捜査妨害が目的で、権力の乱用では?と疑われている。またそれがかえってロシア疑惑の火に油を注いでいる、という話をしました。

さらにその後、トランプ大統領が長官に対して激怒していたという情報が出た。
そして長官はクビになる直前に、ロシア疑惑の操作のための資金を増やして欲しいと要請していたこともわかった・・・

それじゃやはりロシア疑惑操作への捜査妨害?という声が大きくなる中、トランプ政権は今度はクビの理由を変えてきました。「コーミー長官は色々勝手に自分で動いて、FBIや大統領の信頼を失ったから」

ところがつい先ほど行われた上院公聴会では、コーミー長官のすぐ下にいたマッケイブ長官代理が証言し、「コーミー長官がFBIの信頼を失ったというのは間違い。彼は今もFBIの信頼と尊敬を一身に集めている」と証言。

どうやらトランプ大統領は怒りに任せて長官をクビにしてしまい、その理由を後付けしようとして逆に火に油を注いでしまい、消火不可能な状態になってしまっているようです。

それにしても本当にロシア疑惑はあったのか?

これまでの報道や捜査分析を見る限り、ロシアと何かしらのつながりは必ずある。
また大統領自身が、過去かなりの長い間ロシアとのビジネス取引をしてきたこともわかっている。

でもロシアと結託して選挙結果を操作したかどうかはわからない、
でも少なくとも、ロシアとのつながりがわかると困ることが色々出でくる?
特にお金のつながり、大統領がどうしても確定申告書類を公開しないのもそのせい?

この一連の事態のために、ロシア疑惑はこれまでにないスケールで広がっています。

そしてマッケイブFBI長官代理は「今後もロシア疑惑の捜査は続く」とキッパリ。

そうすると今後予想されるのは、新たな長官にトランプの息がかかった人が選ばれ、捜査をなし崩しにする可能性ですが、それをさせないための動きも議会を中心に強まっていくと考えられ、まだまだロシア疑惑問題は続いていきそうです。

ところでここで話題をちょっと変えるんですが、トランプ大統領の不動産の話です。

先週はトランプ大統領がホームタウン、ニューヨークに就任後初めて戻って、アンチトランプが8割以上の市民から「抗議の歓迎?」にあったという話をしました。

実はニューヨーク観光しようとすると、トランプの影から逃れるのはなかなか難しい。トランプタワーは有名だけど、他にも色々あるからです。

まずご存知トランプ自宅58階建ての「トランプタワー」は、ティファニーやブルガリなどの有名店がずらりと並ぶニューヨーク5番街のど真ん中。しかもティファニーのお隣。

そのすぐ北、セントラルパークの 入り口の目の前には、44階建て「トランプ・インターナショナル・ホテル」。そして映画にもよく出てくる公園内の有名なスケートリンク、ウォールマン・リンクもトランプ所有。

少し南に下って、国連本部の真ん前には、かつて松井秀喜選手も住んでいた90階建て「トランプ・ワールドタワー」

さらに南に行ってウォール街のニューヨーク証券取引所、斜め前に71階建て「トランプ・ビルディング」

おしゃれなファッションの街ソーホーにも46階建ての「トランプ・ソーホー」

その他にも、「トランプ・パレス」「トランプ・パーク」「トランプ・プレイス」・・・名前が付いているものだけで13箇所も。さすが不動産王!

実はこうしたトランプのマンションをバンバン買っているのがロシアマネーです。
事実、国連前のトランプ・ワールドタワーの上階には、ロシアマフィアとの関係やマネーロンダリングが疑われている二人の新興財閥の大富豪が住んでいます。
またトランプタワーの63階のロシア・マフィアとみられる住人の家には一時、FBIの盗聴装置が付けられていました。

トランプ物件以外でも、ロシアマネーのアメリカの不動産あさりはヒートアップ中。不動産をやっていたらロシアとの関係なしでは済まされないという事情があるのですが、特にトランプ氏が当選して以来、ロシアマネーのアメリカ不動産購買は3割以上増えたというデータがあるほどです。

ロシアの新興財閥は儲けたお金を納税せず、海外に出してマネーロンダリングしたり、不動産などを買ってキープしている、というのはロシア経済を沈滞させる原因として社会問題になっています。
不動産をめぐるトランプ・ロシア疑惑はまだまだ他にもあるので、それはまた次の機会にお伝えしますね。

色々ありますが、トランプ・ロシア疑惑の火がなかなか消えない理由は、このへんのロシアマネーにあることは間違いありません。

 

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