(JFNのラジオ番組Day By Dayにレポートした内容を再構成しています)
最近トランプ大統領のことを書いたり話したりしていますが、トランプ大統領と私に共通点があることに気づきました。好きな飲み物が同じ・・・ダイエットコーク。トランプ大統領はダイエットコークが大好きで、1日中飲んでいるらしいです。
そんなわけで今日はニューヨークで人気の飲み物・・・ではなく食べ物の話をします。
今ニューヨークのランチでミニレアルズの若者に大変な人気になっているもの、それは「丼」
と言ってもカツ丼とか天丼じゃない、アメリカンスタイルの丼「ボウル」
キヌア・ボウル、聞いたことないですか?
キヌアというのはスーパーフード、たんぱく質や食物繊維たっぷりの雑穀で、ローカロリーなので、パンやライスの代わりにたべる人激増中。このキヌアの上に野菜や、場合によってはサーモンが乗っていたりする、キヌアボウルはもうランチの定番。
それ以外にもこの春アメリカでトレンドのランチはすべて Bowl丼に入ってくる。ラーメンももちろん丼!
普段から丼やお茶碗でご飯を食べている日本人にはピンとこないかも知れませんが、西洋の食べ物って基本、スープ以外は 平らなお皿に乗ってくるでしょう?だからボウルはとっても新鮮なんです。
では一体どんなボウルフードが流行っているのか、しかもそれがアメリカ人の食文化も変えようとしている、というお話を今日はします。
ニューヨークのラーメンブームは相変わらず。ラーメン店はオープンすれば必ずヒットする現象が続いています。どこまで定着したかというと、ラーメンをすすって食べるところまで来た。そもそも音を立てて食べるのはエチケット違反ですから、これは大きな変化。
さらに韓国のビビンバ、ベトナムのフォーなども人気。まず丼が注目されたのは、このへんのアジアンフードからです。
そしてアジア系で今年アツいのは、ハワイからやってきたPOKE(ポキ) Bowl、ご飯の上にお刺身が乗っている、鉄火丼、サーモン丼みたいな感じですが、味付けがスパイシーなのがアメリカ人のツボにはまったんです。
さらに、先ほどもお伝えしたヘルシーボウル。キヌアやワイルドライスがベースになって、
見かけはサラダと似ていますが、違うのは、スーパーグレインと呼ばれる穀物がベースなので、カロリーが高いパンやライスを食べなくていい。それに野菜や魚が山盛りで、ボリューム感たっぷり。
実はこのボリューム感がポイント。平たいお皿だと、こんなボリューム感が出ない。ボウルならたっぷり食べた感じがして、満腹感を感じる、ダイエットにもいいらしい。
さらにこうしたBowlのお店はほとんどがファストカジュアル。だから忙しいランチタイムにさっと食べられるし、テイクアウトしてデスクでランチの人も、 サンドイッチより手やデスクが汚れない。
さらに!
アメリカでは食器を持って食べることはこれまでなかったと言いましたが、ボウルを抱えて食べるのは「マインドフルネス」なんだとか。マインドフルネスというのは、心と体に意識を集中するという意味で、アメリカ人は「ZENな感じ=It’s so zen」なんて言い方をしたりしますが、食べ物一つ一つを噛みしめて、食べることに集中出来るってことなのかなあ? これもアジア文化から来ているのは間違いありません。
そしてさらに、飲食店以外の食器屋さん雑貨屋さんでも、少し前までは見かけなかったボウルが売られるようになり、売り上げも伸びているそう。
人種も文化も多様化しているアメリカでは、お皿にボウルの文化が加わって、食生活も少しずつ変わっています。
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