（JFNのラジオ番組Day By Dayにレポートした内容を再構成しています）
ニューヨークいきなり気温が３１度に急上昇。
大好きなダイエットコークを飲みながら頑張っていますが・・・・私と同じダイエットコークが大好きなトランプ大統領、別の意味で汗をかきまくっているかもしれません。
トランプ大統領の周辺、ここ数日沸騰中です。それも、トランプ大統領自身の行動や発言が原因で・・・
何度もお伝えしていますが、トランプ政権とロシアはどうも仲が良すぎる、金銭的な利害関係もありそうだ。実際に、去年の大統領選でロシアがハッキングなどでトランプ有利になるような働きをした。さらに、それにトランプ陣営が協力していたのではないかという疑いでFBIが捜査をしている・・・
そして先週、トランプ大統領その捜査の中心だったFBI長官を クビに！
ロシア問題の核心に近づいたからでは？ という周囲の憶測を、トランプ政権の関係者は完全否定していたのに、本人がインタビューでぽろっとこう言ってしまった。「FBI長官の進退を考える時、ロシア問題のことを考えた。」
えっ それじゃ捜査妨害のためにクビにしたの？
すると今度は昨日、ニューヨークタイムスがある衝撃のスクープをしました。
「コミー長官は、トランプ大統領とのあるミーティングについてのメモを取っていた。」
これが既に悪名高い「コミーメモ」歴史に残る言葉になるかもしれません。
まずそのミーティングは、ロシア疑惑の中心人物だった、フリン元国家安全保障問題担当官が辞任した翌日に行われました。で、メモの内容はこうです。
「その時トランプ大統領はコミー長官に対し”フリンに対するロシア疑惑の捜査をやめてほしい”とリクエストした。」
わかりますか？
しつこいけれど繰り返します。コミー長官はトランプ陣営とロシアが共謀して、大統領選を操作したという疑いで色々調べていた。でその疑惑の中心のフリン氏が辞任したすぐ後に、コミー長官に「もうロシア疑惑の調査はやめてくれて」と頼んだ。その後で、トランプ大統領はコミー長官をクビにした。
もしこれが本当だったら、
もうどう否定してもこういう答えに行き着いてしまいます。
「トランプ大統領はロシア疑惑の捜査をやめてほしいから長官をクビにした。」つまりトランプ大統領は「司法妨害」を行った疑いが出てきているのです。そして司法妨害が立証されると、立派な犯罪です。
そしてさらに今日、これを調べるための特別検察官が指名されました。もし司法妨害が立証されたら、トランプ大統領はかつてのニクソン大統領のように弾劾される可能性がある。これまでは反対派の戯言と言われていたトランプ弾劾が、ここで初めて現実味を帯びて浮かび上がってきました。
ではこの後どうなるのか、まずタイムス紙がスクープしたコミーメモが本当にあって、何が書いていあるのか、これはおそらく来週くらいには明らかになる。進展はこの後ではないかと見られていますが、毎日新たな爆弾が落ちている大統領の周辺、明日は何が起こるか全くわからない状況です。
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