[Radio] ダンスも抗議行動も何でも来い!フリースピリットあふれるニューヨークのLGBTQパレード(6/25)New York’s Pride Parade Will Be Part Protest, Part Celebration

(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、月曜日の担当はD:ディーさんです。)

6月20日(火)放送

今を去ること26年前・・・ニューヨークに引っ越してきたのはちょうど6月の今頃、ある日曜日、居候していた知人宅があったビレッジをウロウロしていると、ものすごい人だかりがしている、行ってみると・・・

ドラッグクイーンのお姉さんたちが、5番街のストリートをまるでファッションショーのランウェイみたいにして、ポーズ付けながら歩いてくる。その後にはハウスミュージックをガンガン鳴らしながら、フロートに鈴なりになった上半身筋肉ムキムキのゲイのお兄さんたちが、踊りながらやってくる。

かと思うと、「全ての人に平等な権利がある!」みたいなバナーを持った、レズビアンのグループが歩いてくる。

そういう人たちが後から後から・・・見ている人たちもノリノリでリズムとりながら見ている。

これがLGBTパレードです。もうカッコよくて楽しくて音楽が溢れていて、ニューヨークではこうやって人権を主張するのか! と感動して涙が出ました。

このパレード、ニューヨークで1970年に始まって今年で48回目。もともとはビレッジにあったゲイバーでの、警察の手入れをきっかけに起こった衝突を受けて、LGBTの人権運動として始まりました。
今では250万人が参加する大パレードに。(世界中の都市に広がっていますね)

この1週間はLGBTプライド・ウィークと呼ばれ、抗議行動やセミナーなど様々なイベントが。日曜日はそのフィナーレのパレード。(シリアスに考えたい人はシリアスに、ただ踊って吹き飛ばしたい人はパレードに!)

シリアスなトーンで話すと、LGBTの権利は、LGBT以外の私たちにとっても重要!黒人を始め様々な民族的・宗教的マイノリティや、女性の権利などあらゆる人が自由で平等を目指す民主主義のアメリカにとって、

あらゆる人が声を上げることが重要。人権という意味ではみんな一緒ですから。
そんな中で、その声を代表してくれているという意味でも、何かと目立つLGBTはありがたい存在です。

そんなLGBTを取り巻く環境は激変しています。
2015年に同性婚が全米で認められ、トランスジェンダーの権利を守ろうという運動が盛ん。(高校のトイレ問題など)

LGBTQと、Qが加わり、ますます開放的に。QはQueer またはQuestioning 自分の性が自分でも良く分からない人達。ジェンダー・フルイド(両性具有・日によって性が変わる?)なども含まれる。

一方でそんな動きを良く思わない層によるヘイトクライムも増加。

またトランプ政権の影響もあります。
政権が変わった直後、ホワイトハウスのホームページからLGBTの人権保護のページが消えたました。また、歴代の大統領がやってきたような、プライド・ウィークの開幕を宣言する声明も出していない。トランプ政権が積極的にLGBTの人権問題を考えていないことは明白です。今LGBTコミュニティは戦いの中にいる、という声さえ上がっているほど。

そんなネガティブな要素もある中でビッグニュースは、今年はこの日曜日のニューヨークのパレードが、初めてテレビ中継されます!ニューヨーク・ローカルですが、時代はLGBTと共にあるのは間違いないです。

 

JFN系最大36局ネット(時間帯・曜日により若干変更有)26時8分くらいから

ネット局:青森、岩手、秋田、仙台、山形、福島、群馬、栃木、東京、静岡、愛知、新潟、長野、富山、石川、福井、岐阜、三重、滋賀、大阪、神戸、山陰、岡山、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s