[Radio] ヨガとトランプ・ケアの関係とは?Yoga and Trump Care, What Do They Have To Do With Each Other?

(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、木曜日の担当はトム・リーさんです。)

6月22日(木)放送

昨日アメリカは夏至でした。タイムズスクエアでは、毎年恒例のイベント、「夏至のヨガ」が行われました。

タイムズスクエアの交差点のど真ん中で、1万人以上がヨガをしました!
今年で15回目、もちろん参加無料で、無料のヨガマットももらえるので大人気。

実はアメリカは健康ブーム。
特にミレニアルズと呼ばれる18歳〜35歳の若者は健康保険に入っていない人が少なくありません。アメリカは医療費が非常に高い、つまり保険料も高い、中小企業だったりすると会社で保険料が払えない、だから自分で保険に入る、それがオバマケアなんですが、それでも月2万円とか3万円の保険料が払えない人も。アメリカの人口3億人以上いますが、2000万人以上が無保険なのはそのせいです。

むしろ健康保険より、スポーツクラブの会費の方が安い。だから、病気にならないための予防として、エクササイズしたり、ヘルシーに食べるというのが、若者の間では常識になりつつあります。

その健康保険ですが、トランプケア・・・もうトランプケアとも呼ばれてないのですが、

とにかくオバマケアに変わる新しい健康保険法が、来週にも上院を通過して成立する可能性が出てきました。

以前この番組では「ほとんど審議されないで下院を通過した」「成立すれば新たに2300万人が保険を失う残酷法案」、とお伝えしました。

そこで、内容を少し変えて上院を通過させようとしていますが、ほとんどの上院議員はこの変わってからの法案をまだ見ていません。密室で審議されていて、置いていかれている多くの議員は怒っています。

トランプ大統領は見たらしいんですが、これは 「meanだ」とコメントしたそうです。
ひどい、とか意地悪っていう意味です。一体どんな法案?

多数派の共和党は、この法案が今日、つい1時間前に議会でお披露目されました。
そして、なんとかして来週投票したい方向です。

リベラルのメディアからは、共和党は「もう法案が通っても通らなくてもどちらでもいいと考えている」という見方も。というのも、自分の党内にも反対派が多く、通過しない可能性が高いからです。でも難しすぎる健康保険法で止まっている意味はない、さっさと片付けて、共和党の最大の税制改革に着手したい、ということのようです。

でも、共和党がそもそもオバマケアをやめたかったのも、健康保険にかけるお金を劇的にカットして、減税のための財源を確保したかった。特に、富裕層や大企業に対する大幅な減税を早く実行したいというのが本音です。

でもオバマケアに頼っているアメリカ人、特に貧困ラインぎりぎりの中低所得者層にとっては、健康保険は生きるか死ぬかの深刻な問題。そういう声が全く反映されない、ますます金持ち優遇の国になっていくのでは?という危機感は強いです。

人間はクルマや家じゃない。だからほとんどの先進国では国民皆保険になっているわけですが、世界一の経済大国アメリカ人がそれを手に入れるまでには、まだ時間がかかりそうです。

 

JFN系最大36局ネット(時間帯・曜日により若干変更有)26時8分くらいから

ネット局:青森、岩手、秋田、仙台、山形、福島、群馬、栃木、東京、静岡、愛知、新潟、長野、富山、石川、福井、岐阜、三重、滋賀、大阪、神戸、山陰、岡山、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

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