(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、木曜日の担当はトム・リーさんです。)
10月5日(木)
トランプ大統領、昨日ラスベガスを訪れました。日曜夜に起きたmass shooting銃撃事件の犠牲者を悼み、怪我をした人、事件に対応した警察や医療関係者らと会って労をねぎらいました。
この事件は、64歳の白人男性スティーブン・パドックが、ホテルの32階の窓から通りを隔てた、野外コンサート会場に対し銃撃、自殺した犯人含め59人が亡くなり500人以上が怪我。そして事件から4日経って、血も凍るような事実が明らかになってきたのと同時に、動機への謎は深まるばかり。
まずわかってきたこと、
犯人はおよそ10分間にわたり打ち続けたことがわかりました。ホテルの部屋には23丁、彼の自宅を含めると合計47丁の銃が見つかっている。爆発物もあった。さらに部屋のドアや廊下に隠しカメラを仕込んで、警察の動きをチェックしていた。どうやら銃撃後の退路を、確保しようとしていたこともわかってきた。
今問題になっているのはその銃。軍隊が使うような連射できるライフルだった。いくら銃社会のアメリカでも、さすがに一般人がこの自動の銃を持つのは違法。でも使用した銃は もともとは近くのお店で合法的に入手した、半自動ライフルだったとみられる。犯人は、それとは別に連射するための装置(Bump Stock)を買って装着して連射していた。これは完全に法の抜け穴。
そして、犯人スティーブン・パドックのバックグラウンドも未だ謎に包まれている。
彼のお父さんは60年代に悪名高い銀行強盗で脱獄犯だった。そういう生い立ちも関係していたのか?人とあまり付き合わなかったらしく、元税理士だったらしいが、近年は銃撃したホテルのカジノの常連で、黙々とポーカーゲーム・マシーンに向かっていたらしい。 プロのギャンブラーで上客だったために、ホテルのスイートルームに無料で宿泊することもあったそう。実は今回の部屋もそのようにして泊まっていた。
それにしてもわからないのは動機、なぜこんな事件を起こしたのか?
実は彼は事件の1週間前、別のもっと大きなコンサート会場の前に部屋を借りていた。(Chance the Rapper, Muse, Lorde などスーパースターが出ていた)また8月にはシカゴの大規模な音楽フェスLoollappaloozaの会場近くのホテルも予約していた、さらにボストン・レッドソックスの本拠地、フェンウェイパーク近くのホテルを調べていたという情報も。コンサートなどの大規模イベントをピンポイントで狙っていたのか?
そしてちょうど1年前の10月頃から、急に銃を買い集め始めたらしい。その時に彼に一体何が起こったのか?
4年くらい一緒に住んでいた彼女がいて、今FBIの取り調べを受けているが、彼がこうした計画をしていたことは全く知らなかったと言っている。
本人が亡くなってしまった今動機がどこまで明らかになるのか?こうした事件をどうやって防げばいいのか?銃規制への声が高まる中、事件をきっかけに銃の売り上げが上がっているという報道もあります。
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