(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、月曜日の担当はマシュー・まさる・バロンさんです。)
10-30
週明けのアメリカにショックが走っています。ロシア疑惑の重要人物がついに起訴されました。トランプ陣営関係者、それもかなりの大物。
一応おさらいすると・・・去年の大統領選に、ロシアが介入していた件。
介入自体はアメリカ諜報部の一致した見解で、すでにこれに対するロシアへの経済制裁も実施されている。
この介入に、当時のトランプ陣営が絡んでいたのではないか、ヒラリーに不利な情報をもらっていたのでは?場合によってはロシアの介入を助けていたのではないか?という疑惑が膨らんでいました。
一方ずっとこの捜査を先頭に立って行っていた、コミーFBI長官を、ランプ大統領が5月にクビにした。そのかわりにモラー特別検察官が立って引き継いだ。
このモラー検察官が、元トランプ陣営の選対委員長だったポール・マナフォートPaul Manafortと同じく彼の右腕だったリック・ゲイツRick Gatesを今日づけで起訴。マナフォートもゲイツも今朝 FBIに自ら出頭しました。
起訴の内容は、2006〜2016年(選挙期間も含め)の間に、脱税、マネーロンダリング、虚偽の陳述・・・・など12の罪状
裁判所での罪状認否では二人とも無罪を主張。現在は10億円の保釈金を担保に自宅監禁とのこと。
では一体何が次に何が起こるのか??
実は起訴の内容では「ロシアとの共謀」にも「トランプ大統領」にも一切触れていない。
ところが実は今朝、もう一つ別の事実がほぼ同時に検察当局から発表され、実はこちらの方が衝撃だったんです。
トランプ選対事務所の外交アドバイザーだった、ジョージ・パパドポリスという人が、すでに(10月上旬)FBIに逮捕されていて、
「過去の陳述で、ロシアとは関係ないという嘘をついていた」と認めていた、
それによると、パパドポリスはロンドンの大学教授にロシア関係者を紹介してもらった。それはプーチン大統領の姪と名乗る女性(実は嘘だったらしい)と当時の在ロンドン・ロシア大使だった。つまり、トランプ陣営の外交アドバイザーが、ロシア関係者と会って、ヒラリーに不利な情報を得ようとしていたと認めていたというのです。
これまでこう言う推測とか憶測はたくさん報道されていましたが、もうこれは「憶測」ではない、当事者が初めて認めた! (そして彼は現在捜査に協力している、つまり密告者になっていた)
これらを今日同時に行ったのは、彼らにプレッシャーをかけて、他の情報を引き出す、他の証人が出頭するよう促すなどの作戦とみられています。
場合によっては・・・・娘婿ジャレッド・クッシュナー、セッションズ司法長官、
フリン前大統領補佐官なども起訴される可能性があると報道されています。
一方トランプ大統領は一貫して、ロシア疑惑はメディアのフェイクニュースを言い続けていた。
今日のツイートでも、「事件はマナフォートが選対委員長になるずっと前のことなのになぜ?」と書いているが、これは事実ではない。
また「ロシアと共謀したのはヒラリーだと」言い始めていますが、これも根拠がない。
さらに、「とにかく共謀はなかった」と一方的にツイート
それにしても、これまではメディアや関係者の推測や憶測に過ぎなかったのが、
これをきっかけに疑惑が現実になってきた。
今後はどこまで疑惑の真相に迫れるのか?が注目。
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