(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、月曜日の担当はマシュー・まさる・バロンさんです。)
朝7時20分頃ラッシュアワーの時刻、マンハッタンの中心タイムズスクエアにある複数の地下鉄路線をつなぐ通路で爆発がありました。
容疑者を含む4人がけが(一人は警官 、容疑者以外の怪我は軽いとのこと)
容疑者はその場で逮捕、Akayed Ullah27歳、ブルックリン在住。バングラディシュ出身、7年前にアメリカに。タクシーの運転手をしていたこともあるそう。爆発力の低いパイプ爆弾を、ベルクロテープとジップタイで体に装着していたのが爆発、重症を負って病院に搬送。
容体は安定しているらしく、警察に対して供述している。それによると、イスラム国に触発されてやった個人の犯行と見られています。
しかし、被害が小さかったことから、もっと他のターゲットがあったのか、これは当局はテロ未遂ではないかとされています。もし自爆テロだったとしたら、実はニューヨークでは初めての自爆テロになります。では何がきっかけで爆発したのか、
また爆発物の成分や(ネットを見て手作りしていたと報道)協力者がいたのかなどはまだわかりません。
事件発生当初は2つ目の爆弾の可能性もあり、周辺は広い範囲でシャットダウン。しかし正午までには、交通止めは一部を除いて解除、地下鉄はタイムズスクエア駅を通過して走っている、これも夕方のラッシュまでには平常に戻る予定。
それにしてもニューヨーク、もう何が起こってもおかしくない。去年はチェルシーで圧力釜の爆弾、つい最近ハロウィーンに起きた車によるテロ。
また先週トランプ大統領が、「イスラエルの首都はエルサレム」と宣言、中東でも抗議行動が衝突に発展する中、ニューヨークでも関連の暴力も懸念されていました。
だから警備も相当厳しくなっている。金曜日に行ったコンサートも、金属探知機、マシンガンを持った警官が入り口を警備。近所の駅でも怪しいを荷物チェックする警官が頻繁に見られるます。
クオモ州知事は事件直後の会見で「ここはニューヨークはターゲットになって当然、自由の女神があり、民主主義を象徴する場所だから。それをよくわかっているニューヨーカーは、恐れることなく力を合わせて、事件を防いでいこう。」これも911を体験したニューヨーカーのテロに立ち向かうための流儀でもあります。
一方で「慣れてしまった」感もある。亡くなった方がいないということもあって、一部のニューヨーク・ローカル局以外は、既に報道(トランプ関連)や通常の放送に戻っています。
ニューヨークはクリスマス、そしてユダヤ教のお祭りハヌカなどを前にした、ホリデーシーズン真っ只中、買い物客、観光客で大混雑する時期。そんな中、今後さらなるテロの可能性も考えられるため、ニューヨーカーとしては楽しみながらも気が抜けない年末年始になってしまいそうです。
政治的にはトランプ大統領の移民抑制政策への追い風になるのは間違いなさそうです。
JFN系最大36局ネット(時間帯・曜日により若干変更有)26時8分くらいから
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