(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、月曜日の担当はマシュー・まさる・バロンさんです。)
Merry Christmas!
クリスマスは日本では平日ですが、アメリカは国民の祝日。ちょうど日本の1月1日のような雰囲気です。日本人が初詣に行くようにクリスチャンのアメリカ人は教会へ。家族でおせちを食べるように、アメリカ人も家族でターキーやハムを・・・子どもたちがお年玉をもらうように、クリスマスプレゼントを!(大人も!)
トランプ大統領も昨日からフロリダ・パームビーチでの11日間のクリスマス休暇。昨日のクリスマスイブはゴルフの後、教会のミサに参加。
そんなクリスマスの直前、トランプ大統領からの大きなプレゼント、150兆円の歴史的な大型減税が成立しましたね。先週もお伝えしたように、どちらかと言うとネガティブな見方の方が強い新税法。法人税が大幅に下がって、雇用が増えて給与が本当に上がるのか、それとも富裕層だけがトクすることになるのか?
実施されてみないとわからないとはいえ、このクリスマスプレゼント=税制改革はトランプ政権発足して1年、初めての重要法案の可決、初めての快挙!!
でもトランプ大統領がアメリカにプレゼントしたのは、それだけではない!
トランプ大統領がこの1年間にアメリカにもたらした、たくさんのプレゼント(トランプ 反対派も認めている)を、クリスマスの今日みなさんにお伝えしたいと思います。
トランプ大統領といえばツイッター。行き当たりばったりで思ったことをバッサリ言ってくれたおかげで、アメリカ人はこれまでの大統領が一生懸命隠してきた、厳しい現実を知ることができた。
例えば・・・
白人至上主義者にスポットが当たり、アメリカは思っているほど人種的に平等な国ではなかったことがわかった。
人的影響による地球温暖化を強く否定してくれたおかげで、その現実がより大きく報道され、逆に国民の関心が高まった。
グローバル経済の欠点や難民・移民問題をさらけ出し否定してくれたおかげで、新たな解決法を見つけなければならないという動きが強まった。
大統領が核のボタンを握っていることがどれほどシリアスかということを知り、大統領が持つパワーというものを改めて考えるきっかけとなった。
セクハラ問題に初めて大きなスポットが当たり、これまで黙っていた女性たちが立ち上がった。
・・・まだまだたくさん、でも最後にトランプ大統領の最大のプレゼントは、
おかげでこれまで政治に興味がなかったアメリカ人、特にミレニアル世代の若者や女性たちが政治報道を強い関心を持って見るようになった。それだけでなく、政治や社会運動に積極的に参加するようになってきた。新たなリベラル・革新の波も高まっている。政治が身近でファッショナブルなものに。
トランプ大統領のおかげで2017年のアメリカは目を覚ました!
では新しい年2018年、アメリカ中間選挙の年に何が起こるのか?この続きは来週、1月1日にお送りします。良いお年をHappy New Year!
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