[Radio] トランプ大統領の暴露本が発売前からベストセラーになった理由 “Fire and Fury” Became Best Seller Even Before It’s Published

(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、月曜日の担当はマシュー・まさる・バロンさんです。)

トランプ大統領周りは年明け早々大荒れ、その理由は、
ベテランジャーナリスト(Michael Wolff)が書いた本「Fire & Fury」トランプ政権の内側を赤裸々に暴いた暴露本です。

先週水曜日にメディア向けに出された抜粋が報道された瞬間から、前代未聞の爆発炎上をつづけている。

報道された直後、発売前なのにアマゾンのベストセラーリストで1位。驚いた出版社は、明日火曜日に予定していた発売日を早めると発表。

ここからが前代未聞、
トランプ大統領は出版社に対し、本の発売を中止するように、さもなければ訴えますよと手紙を出した。

そんなことに屈するわけないので、本は予定より早く金曜日に発売され、数時間でソールドアウト。

大統領の暴露本はこれまでも大量に出ているけれど、発売中止せよと言った大統領は初。クリントンもブッシュもオバマも在職中からボコボコにやられているが、他のメディア報道と同じように報道の自由だし、「勝手に言わせておけばいい」とスルーしてきた。

ところがトランプ大統領だからそうはならない。そして特に反応した理由は、本の中であのスティーブ・バノンがインタビューに答えていること。

一時は「バノン大統領」とまで言われたトランプ政権の元仕掛け人、ところが白人至上主義的なスタンスを強く批判されて、去年夏政権を去った。その腹いせにトランプ大統領を売った?・・・

さらにその内容が、トランプ政権を揺るがす最大の問題ロシアゲート(トランプ当選のためにロシアと共謀したのではないかという疑惑)の直球ど真ん中だった。

改めて説明すると、たった今、疑惑の焦点となっているのが、
トランプの息子たちが去年夏、ロシア政府関係者と行ったミーティングで、ここでヒラリーの汚点になる情報について話しあわれたとされている。

これが本当だということが証明されると、ロシアと共謀して選挙結果を操作しようとした、という証拠の一つになる。(もちろんまだ疑惑にすぎない)

これに対しバノンは「あれは国家への背信行為。」
「トランプジュニアは尋問されたら簡単に吐くよ。」

これに対しトランプ大統領はツイートの乱れ打ちで応酬 、
本の著者は「負け犬」本は「フェイク・ブック」 バノンも「負け犬の遠吠え」で「ずさんなスティーブ・バノン」という新たなニックネームもつけた。

おかげで本に関するニュース量は増えるばかり。本は売れるばかり。

本をきっかけにトランプ氏の大統領の精神状態に関する論争も蒸し返されている。議員のグループがイエール大学の精神科教授を迎えてヒアリングしたという報道も。

それに対し大統領はこうツイート。
「私の精神の安定は私の最大の財産・(中略)・・私はただ頭がいいだけではなく天才。つまり、安定した天才ということですね」

・・・面白すぎて他のニュースに行けません。

ちなみに・・・

*精神が不安定というだけでは大統領をやめさせることはまずできないとされています。

*この本が、ロシアゲート追求のネタを提供した可能性は大きい。

*ゴシップの影に隠れたシリアスなニュース:トランプ大統領は不法移民の子供たちを保護する代わりに、メキシコの壁の予算$18Bおよそ2兆円を要求している。

 

 

 

 

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