終わりの始まり?トランプ大統領とポルノ女優、ロシア疑惑とコミー暴露本・・・何が起こっているのかわかりやすく解説します What’s Happening to Trump Now?

たまにはトランプ大統領になって良かったこと、悪かったことを整理しようと思っていたのですが、それどころではなくなりました。ポルノ女優問題からシリア攻撃、コミー元FBI局長の暴露本までが一気に噴出、アメリカ人にも何がなんだかわからない状態になっています。

実は今起こっていることは、いいことと悪いことのバランスが崩れ始めているために、雪崩をうったように起きているとも言えるので、ものすごく駆け足でやってみます。

アメリカという国は二大政党制で、保守の共和党とリベラルの民主党が大体順番に大統領になっている 、つまり民主党大統領の時は政治がリベラルに、 共和党の時は保守化するというのを繰り返すことで軌道修正するというかバランスをとっている。だから今回共和党のトランプ大統領が大統領になったということは、オバマ大統領が推進したリベラル政治が、保守化に向かうというのは自然の流れなんです。

というわけで共和党主導の議会が規制緩和を進め(環境も含め)、大幅減税も実現。一方で株価は上がり続け、失業率も下がって経済は今のとこと悪くない状態。これだけだったらトランプ大統領になってよかったね、リベラルの民主党支持者も、考え方が違うけどまあ仕方ないねですんだんですが、そうは行かない理由がある、ということで、「悪かった事」は・・・

まずトランプ政権は極端な保守主義、かなり右寄りのアメリカファースト政策で、メキシコの壁とか厳しい移民政策で、アメリカ人を真っ二つに分断してしまった。それだけでなく自分を批判する相手を激しく攻撃したり、白人至上主義者を擁護、メキシコ人は全員犯罪者だとか、一国の長がいうべきことじゃない、アメリカという国の価値観を壊しかねない。それどころか世界の調和を乱していると国内外から強い批判があるのはご存知の通り。

それでも、自分たちの生活が良くなる方が優先と考えるトランプ支持者と、保守政治を進める方が大事という共和党の政治家に支えられてきたわけです。

ところがその流れが変わり始めたのは今年に入って、アンチトランプ派の波が高まり、共和党が各地の選挙で負けるようになってきたあたりから。そしてポルノスター、ストーミー・ダニエルズ事件あたりからスキャンダルが止まらなくなり、アメリカ人はスキャンダル疲れを起こしている。

そこに先週大きな雪崩が起きました。

ストーミー・ダニエルズに1300万円払って大統領との関係を口止めしたというトランプ大統領の個人弁護士マイケル・コーエン。彼の自宅とオフィスが早朝の強制捜査にあいました。強制捜査されるというのはよっぽどの事です。資料の提出に応じなかった、または証拠隠滅の恐れがある時に使われるてですから。
同時にこの人の正体がわかってきた。この人はトランプ氏の長年の「フィクサー」と言われていて、いわゆる「かませ犬」。
トランプ大統領の敵をことごとく潰してきただけでなく、過去に遡って、あらゆる秘密を知っていると考えられている。
実は彼は既に過去数カ月間、別の案件で犯罪捜査の対象になっていたというのです。
彼が捜査対象になった事で、その流れで、ロシアゲートに関するやばい情報も、暴かれるのでは?という憶測が広がりつつあります。

そのロシアゲートを捜査していて去年の春クビになったコミー元FBI長官の暴露本が明日発売に。トランプ大統領がコミー長官に「ロシアゲートの捜査をやめてほしい」と持ちかけたという例の一件に改めてスポットが当たっている 。ロシアゲートの捜査をやめなかったから、コミー長官をクビにしたのかどうか? もしそういう意図があったことが立証されれば、トランプ大統領は司法妨害で罪に問われることになります。

この本に対しトランプ大統領は再び「コミー元長官は大嘘つき」と激しくTwitterで大反撃。

そしてほぼ同時に、トランプ大統領は突然ある人を「恩赦」しました。元ブッシュ政権でFBIに対して嘘をついたというので有罪になったスクーター・リビーという人で、トランプ大統領とは直接関係ないこの人をこのタイミングで恩赦したということは、コーエン弁護士や他にすでにロシア疑惑の捜査対象になっている人たちに対し「有罪になっても俺が救える」というメッセージと同時に、支持者に対しては「FBIは嘘つきと罪人の集まりでとんでもない」というメッセージを強く出していると解釈されています。大統領が自分の国の司法や諜報機関をボコボコに批判するって、本当に危機的な状況で、これまで一生懸命国のために尽くしてきた司法当局もFBIもトランプ大統領に対して相当怒っている。このままではすまないと思います。

そしてまだまだある、共和党のライアン下院議長、共和党の未来の星だった人が49歳で引退宣言しました。もう11月の選挙には立候補しない、というのは、この状態で共和党はもう選挙に勝てないかもしれないと考え始めたからと見られています。

スキャンダル、アンチトランプの波、司法からの追求、離れていく共和党・・・

その真っ只中で断行したのが、トランプ大統領のシリアへのミサイル攻撃でした 。自分に対する攻撃の矛先をそらしたと思われても仕方のないこのタイミング。

そうではないとしても、少し前にシリアから撤退すると宣言したのに、「化学兵器が使われた」という、今始まった訳ではない状況をあげつらって攻撃を再開するってどういうことなのか?

じゃあこれからのシリア対策に長期のビジョンはあるのか、シリア政権のバックにいるロシアとの関係をどうするのか?一方で保守派の支持者からも「これはアメリカの利益にはならない戦い、アメリカファーストではない」という批判を浴びています。

もしかすると、この状況は「終わりの始まり」と見るリベラルなアメリカ人もたくさんいます。

そして次に控えているのが、北朝鮮問題。そんな中で行われるのが明日の安倍首相との会談というわけです。

 

 

 

 

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