本家より面白い?ニューヨーク「隠れデヴィッド・ボウイ展」のここがすごい David Bowie’s Subway Takeover

5-1-2018

ちょうど1ヶ月前に、ニューヨークのブルックリン・ミュージアムで、デヴィッド・ボウイ展が始まったという話をしました。

ロンドンで始まって世界を周り、ボウイの終の住処になったニューヨークで終わるという予定で始まり、その半ばでボウイが亡くなってしまったとお伝えしました。この展示本当にこれまでにあったアーティストの展覧会の中でおそらくベストの素晴らしさです。

でもほとんど知られていないのですが、実はニューヨークで、このボウイ展と並行してもう一つのボウイ展が2先々週から始まったんです。

これがある意味本家を凌ぐ !

本家本元はロンドンでも東京でも見れた。でもこれはニューヨークでしか見ることができない。いや、絶対にニューヨークでしかできない展覧会と言ってしまいましょう!しかも入場料はたったの$2.75 (300円 )写真撮影も自由で24時間入れる。

実は・・・ニューヨークのとある地下鉄駅がまるごと、デヴィッド・ボウイ写真展になっているんです。

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ブロードウェー・ラファイエットという駅は、ファッショナブルな街ソーホーの入り口付近にあって、複数の路線が乗り入れる割と大きな駅。
ここの改札を入って階段を降りたところにある広い通路に、特大サイズのボウイの写真がジギー・スターダストから晩年のものまでずらり。

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階段には一段ごとに歌の歌詞のフレーズが貼り付けられ、

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通路の梁を上から見下ろすと、トリックアートみたいな感じで、ボウイの顔が現れてくる仕掛けまで。

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そしてその写真1枚1枚にはちゃんとエピソードがあって、たとえばライブの写真だと、横に「ラジオシティ・ミュージックホール」というプレートがあって、「ここから2.7マイル」と書いてある。

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ジョン・レノンとツーショットで写っている写真は、「エレクトリック・レディ・スタジオ」で、やはりロックレジェンドのジミ・ヘンドリックスが作ったスタジオが、ここから1キロくらいのところにあって、ここでジョン・レノンと共作した「Fame」が1975年にレコーディングされたと書いてある。

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つまり、この駅を中心にして、ボウイの歴史に残る活動拠点を紹介しているのです。だからタイトルは、「David Bowie Is Here」デヴィッドボウイはここにいる。

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ご丁寧に地図まで張られていて、これを見ながらセルフ・ツアーもできる。
実はこの駅のすぐ上に、ボウイが住んでいたんです・・・でも地図には出ていない。なぜなら、彼はとても私生活を大事にする人だったから。

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そしてこれを仕掛けたのは、ブルックリンミュージアムの展覧会のスポンサーでもある、Spotify。でもよくよく見ないとSpotifyとわからない心憎い仕掛け。この地下鉄の展示、展覧会の宣伝でもあるけれど、それ以上にニューヨークと縁が深かったボウイを、ニューヨークでしかできない方法で表現したかったという言葉通り、ニューヨークでなければ体験することができない展示。

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ボウイの写真の横を地下鉄が轟音を立てて走り抜けると、ああ彼もこうやって地下鉄に乗って生活していたんだな、という実感がわいてくる。

さらに本当によくできているのは、お土産も売っています。

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メトロカードという地下鉄のプリペイド・カード。デヴィッド・ボウイ・デザインのカードが5種類あって、この期間にこの駅でしか買えません!

ほとんど宣伝もされていないので、ニューヨーカーでも知らない人が多い隠れ家的スポット。5月13日までの期間限定なのでチャンスがある方はぜひ。

Special thanks to Akemi Nakamura

他にも写真をたくさん撮って来ました→フォトギャラリーへ

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