092018
最初に言ってしまうと、今日、今まさにこの瞬間、アメリカの歴史にとって非常に重要な公聴会が上院で行われています。
その前にこれまでの経緯を説明。
トランプ大統領は今、2人目の最高裁判事を指名しようとしていますが、この最高裁判事候補のブレット・カヴァノー氏53歳にレイプ未遂疑惑が。
名乗り出たのはChristine Blasey Fordさん、51歳の大学教授。
フォード教授は15歳の時、ホームパーティで酒に酔った17歳のカヴァノー氏にレイプされかけたと証言。レイプ未遂の疑いがある人を、そのまま最高裁判事にしていいのか?と大騒ぎに。
この疑惑に対し、カヴァノー氏の就任を急ぎたいトランプ大統領も与党共和党は、すぐ公聴会を開いてフォード教授とカヴァノー氏の話を聞くと決定。でもフォード教授には脅迫状も届いていて、テレビで顔を晒すのは身の危険を感じると及び腰に。
すると、議会共和党は、彼女が公聴会に出ないならすぐにでも投票して、カヴァノー氏を最高裁に任命すると強行姿勢。
それに対し、フォード教授が折れて、公聴会に出ると決めた直後、2人目、3人目の女性が出てきた。
2人目の女性は大学時代にパーティで酔ったカヴァノー氏に男性器を見せられた。
3人目の女性はやはり高校時代にカヴァノー氏が仕掛けたパーティで複数の男性にレイプされた。
そしてさらに昨夜4人目の女性の存在も発覚。カヴァノー氏がその女性対し、公共の場所で性的虐待のような態度で接していた・・・
この2人目3人目の女性は、やはり公聴会で発言したいと言っているのに、議会共和党はこれを却下。
またもう1人、カヴァノー氏と一緒にフォード教授をレイプしようとしたという友人がいて、その彼にも証言させるべきという意見に対しても、却下。
FBIカヴァノー氏の身辺調査をやり直させるべきという意見にも応じない。
そしてこの一連の問題に対しトランプ大統領は、
「自分も含め、有名な男性というのは、何かとこういう言いがかりをつけられるもの」さらに、「そもそもなぜレイプされたのにその時届け出なかったのか?」
その答えは、この一連の男性主導の議会とトランプ大統領の対応、最初から女性を疑ってかかり、自分たちのやり方を一歩も譲らない態度を見ていれば、自明の理という気がするのは私だけ?
さて、問題の公聴会は今まさにワシントンで開かれている真っ最中。
与党共和党は、この公聴会が終わったら、明日カヴァノー氏を最高裁判事にするかどうか投票を行うと言っています。
#metooムーブメントの中で、アメリカという国がこうした女性からの訴えにどう対応するのか、その真の姿を曝け出すことになります。
続報はまた改めてお届けします。