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クリスマスまであと1週間、毎年またこのシーズン、この話題ができるのが本当に嬉しい季節!
ツリーや飾り付けももう終わった、里帰りの計画ももう立てた。ニューヨーカーは今何をやっているかというと、ラストミニット・ショッピング。
クリスマスはファミリー・ホリデーそして、やはりreligious宗教的なホリデーで、国民の祝日。どちらかというと日本のお正月だと思った方がいい。
家族が遠方から集まって、一緒に食事をしてプレゼントを交換する日。初詣に行く人がいるように、教会のミサに行く人も。中でもプレゼントは非常に重要。クリスマスにキリストの愛は皆に注がれるから、全員が何か必ずもらえるというのがキー。
だから、皆が大量にプレゼントを買う。まだ買い終わってない人は焦り始める時期。
お金もかなりかける、1人あたりのクリスマスの予算の推定は去年より40ドル多い1007ドル、およそ11万3千円。その6割以上がギフトで、ほとんどがファミリーへのプレゼント。
ちなみにこの数字は来年の消費景気を占うもでもあるのだが、果たして?
そのプレゼントどこで買うのか? ネットとデパートがトップで過半数が利用。これだけネットショッピングが普及しても、それでも街に出る理由は、ホリデーショッピング自体がエンタメだから。
特にニューヨークは街中がデコレーション一つ一つに伝統のストーリーがあり、それを見に世界中からのツーリストがショッピングに訪れる。
例えばよく映画では家族で買い物に行くシーンが ・・・
モールやデパートには必ずサンタがいて、子供はサンタのお膝に座って欲しいものをおねだりできる。中でも有名なのはメイシーズのサンタクロースで、「Miracle On 34th Street」という1947年制作の映画にも出てくるが、既に19世紀の後半から始まっていたらしい。
今ではこのフロア全体がサンタランドという期間限定のアミューズメントパークに。そしてショーウィンドーも毎年テーマが違う「ホリデーウィンドー」に姿を変える。
今年は機械仕掛けでゆっくりと動く愛らしい人形がクリスマスのストーリーを展開。今年のストーリーは、宇宙空間でソリが故障して困っているサンタを、宇宙飛行士の女の子が助けるというもの。
観光客とニューヨーカーで大混雑のロックフェラーセンターのツリーは、1933年大恐慌の時代に、労働者が未来への希望を込めて建設現場に立てたという歴史が。
ロックフェラーセンターの庭師チームが1年かけて近郊を探して見つけたパーフェクトなツリーは、持ち主からニューヨークの街へのプレゼント。今年のツリーは高さ22メートル、5万個のLEDライトが輝く。
その向かいのデパートSAKS FIFTH AVENUEもレトロモダンなホリデーウィンドーで有名。でもショッピング客が思わず足を止めるのは、建物全体を使ったプロジェクションマッピング。15分ごとに音楽とともにデパートがきらめくお城に姿を変える様子は圧巻。
そこからセントラルパークに向かって、5番街のブランドのフラッグシップストアはカルティエもティファニーもルイヴィトンも全てのショーウィンドーや建物が、キラキラと輝くアーティスティックなデコレーションに包まれてまるでクリスマス・ミュージアム。
そしてティファニーがある57丁目の交差点の中空には、1万6千個のクリスタルで作られたユニセフの雪の結晶が浮かび、世界中の子供たちが、幸せなクリスマスを迎えられるようにというメッセージを送っている。
クリスマスの光に包まれて「ああ今年も1年も頑張れた、ありがとう」と実感するのが私たちニューヨーカー。私たちの自慢のクリスマス、ぜひ一度は来て体験して欲しい。
でもすぐに来れなくても、ほとんどが定番だからずっと変わらないのでご安心を。