混乱と混沌の2019年 〜終わらない政府閉鎖の理由=メキシコの壁の真実とは? Government Shutdown Reveals The Truth about Trump’s Border Wall

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混乱と混沌の2019年のアメリカにようこそ!

アメリカの新年、政府閉鎖したままでスタート。しかも今日で閉鎖してから31日目、アメリカ史上最長の政府閉鎖となってしまっています。

その間連邦職員、つまり国家公務員のうち80万人もの人が仕事を休んでいるか無給で働いている状態です。

閉鎖の理由は、連邦政府を動かすための新予算が期日までに成立しなかったため。

影響を受けている80万人は、ワシントンDCを中心に全米の政府機関に勤務する人たち。

アメリカでは給与は2週間に1回支払われますが、彼らはもう2回連続で給与が支払われていないことに。これは相当困った、家賃や公共料金、医療費が支払えない人もいます。

しかも彼らがどんな仕事に携わっているかを知るとより深刻さがわかります。

国立公園や博物館ならまだいいが、空港の保安職員、管制塔職員、沿岸警備隊、サイバーセキュリティに携わるスタッフ・・・特に航空業界からは今後の安全確保に警告が出されている。アメリカに飛行機で行くのは危ない!なんてことになるかも!?

ちなみに日本では・・・アメリカ大使館のウェブサイトに行くと、予算失効のためサイトの更新ができないと書かれている。

この政府閉鎖、年明けの世界の経済にも大きく影響し、株価の乱高下をもたらしましたが、この後何が起こるのか、誰にも経験したことがないから誰にもわからりません。

それにしてもなぜこんなに続いているのか? これも新年が関係しています。

去年11月の中間選挙、下院でトランプ与党の共和党が大敗、その結果2019年になると同時に下院は野党民主党が多数派となったため、これまでのようなトランプやりたい放題はできなくなったというわけ。

そもそもトランプ氏、自分が撒いた種で自分を追い込んでしまったと言っていいと思います。

昨年末、成立目前だった予算案に、無理やり50億ドルのメキシコ国境の壁予算をねじ込もうとした。(その理由も保守系のメディアに煽られたためと見られる)ところがこれに民主党が猛反発。トランプ氏はそれに対し妥協案も出してきているが、壁予算だけは絶対に譲らない。(そのためアメリカ人の過半数は、 この政府閉鎖はトランプ氏と共和党の責任と考えている。)

ではなぜそこまで壁にこだわるのか、それはトランプ氏の支持母体が最も重要視する、最大の公約だから、というのが普通の説明だと思うが、実はこれはただの「国境の壁」ではないんです。

かつてベルリンの「壁」というのがあったのを覚えていますよね?あれは東西ドイツ、つまり民主主義と共産主義の世界を完全に分断する冷戦の象徴だった。

では「メキシコの壁」は? アメリカとメキシコを分断するだけではない。

これまでアメリカという国は「世界の移民、たとえ不法移民であっても受け入れて皆で国を発展させよう」というアメリカが持ち続けてきた価値観を、真っ二つに切り裂く壁です。

賛成派にとっては、これ以上有色人種に絶対に来て欲しくないという気持ちの壁であり、反対派から見ると、白人と有色人種を分断し、人種差別や偏見を正当化するとんでもない壁で絶対に受け入れられない。

多くの人にとってこれまではジョークだったメキシコの壁が、今回の騒ぎで突然その正体を顕にしたとも言えるでしょう。この壁が作られたら、今日本を含め世界で起こっている移民問題にも影響を与えるはず。

そして、その壁問題の人質になって続いている政府閉鎖は、他の様々な民間企業にも影響。世界経済の不透明な未来に暗雲を投げかけているだけでなく、空中分解寸前のような政権、問題解決できない議会、アメリカの失墜の象徴にも・・・

でも一体どうやって政府閉鎖を終わらせるのか、その方法は今の所誰にも見えていないというのが現状なんです。

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