東日本大震災から世界が学ぶ日:19歳の語り部がニューヨークの追悼式で訴えた真実 19 Year-Old Told A Real Tsunami Story From New York

031119

今日という日は私たちニューヨークに住む日本人にとっても大変重要な日。

ニュースなどでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、ニューヨークでも東日本大震災の追悼式が開催され400人以上が列席、100%ボランティアで開催して今年で8回目、シェリーめぐみは創立からの主催メンバーです。

なぜニューヨークから?という質問を時々受けるわけなんですが、そもそも震災直後ニューヨークで募金運動したメンバーが、遠くに住んでいるために何も出来ないと悩み、むしろ離れているからこそ出来る事を考えた結果、「忘れない」というメッセージをニューヨークから被災地に送る追悼式を立ち上げました。

当初から在ニューヨーク日本大使が参加。初回は千人を超える人が参加してくれました。今年は8回目と言う事で懸念しましたが400人以上が列席してくださいました。

(c)Masahiro Noguchi

内容はスピーチと被災地からのビデオメッセージを中心に展開しています。当初は被災の深刻さと復興への取り組みを伝える内容が中心だったのが、若い世代が育ち、復興の現状や成長する姿を伝える内容になって来ています。

一方追悼式のオーガナイズを通じて、東北とニューヨークのネットワークも生まれ、2年前にスピーチした福島の大堀相馬焼の窯元4世、松永武士くんは、ニューヨークで大堀相馬焼を広める活動を継続中。今は、若い世代がこの式を通じて少しでも未来を切り開くきっかけになってくれればという気持ちもあります。

今年は山野内在ニューヨーク大使による1分間の黙祷の後、

(c)Masahiro Noguchi

村井宮城県知事、岩手県釜石市のリージョナルコーディネーター手塚さや香さん、福島県相馬市のみなと保育園からのビデオメッセージが届き、

(c)Masahiro Noguchi
(c)Masahiro Noguchi

ニューヨークの日系人の子供達から成る風の輪少年少女合唱団の演奏も行われました。

(c)Masahiro Noguchi

そしてメインスピーカーとして19歳の語り部三浦七海さんが登場(現在トロントにワーキングホリデーで在住)七海さんは11歳の時、宮城県名取市閖上で被災し、家族は無事だったものの家が流されたために引っ越し内陸部の中学に入学、その3年間にいじめを受け続けました。

19歳の語り部三浦七海さん(c)Masahiro Noguchi

「支援物資をもらってずるい」「閖上に帰れ」「なんで周りの人は死んだのにお前だけ生き残っているんだ」と言われ、カバンに砂利をつめられたり・・・

同級生に味方はおらず、先生は黙認するどころかいじめる方の味方のような態度、彼女は「もう人間が信じられない、被災地生まれということは恥」という気持ちに。

高校生になって語り部になったのは、初めていじめの事を聞いて受け止めてくれたのが語り部グループだったから。そこで、やっと七海さんは癒されて行くんです。

こういう話、よく聞くかもしれません。でも、だからこそ何度もしなければいけない話。

というのはこういういじめは次に災害があれば必ず起こる。人間は弱いものだから。もっと弱い者をいじめたり、自分がいじめられないように強いものに巻かれたい本能がある・・・

七海さんは10代でこうした人間の弱さ醜さを知ってしまったんですね。式典の後の食事会ではこんな事も言ってました。高校ではいじめはなくなったのに、今度は「意識高い系」と言われるように ・・・(一生懸命やっている人を斜めに見る態度もうやめていただきたい!)
そんな時、トロントに留学するチャンスがあり新しい世界に触れた事は大きかった、あまり日本にいたくないという気持ちもちょっぴりあって再びワーキングホリデーでトロントに住むようになったとも言っていました。

でもそのおかげで、今回の追悼式にも参加してもらえたし(このイベントは経費は出ないから自腹)初めての英語での語り部にも挑戦した。

そして彼女はスピーチの締めくくりでこう言っていました。

「震災から学べる知識は世界中の人にとって必要不可欠、災害後はお互いが寄り添い、貶めるのではなく励ましあって一歩を踏み出せるように」

(c) Ryoko Konami

その勇気と努力にはもう拍手喝采だし、これからも応援して行きたいという気持ちと共に、そして私たちは、こういう思いをもっと受け止められる社会を作らなければと強く思いました。

七海さんのスピーチの記録映像とテキスト全文は、
Together For 311のフェースブックページでご覧になれます。
https://www.facebook.com/TOGETHERFOR311/posts/2225319564195544?sfnsw=cl

取材くださったたくさんのメディア記事リンク、宮城県知事、岩手県釜石市のリージョナルコーディネーター手塚さや香さんからのメッセージ、風の輪少年少女合唱団の演奏、当日3人のボランティア・フォトグラファーが撮影した来場者の写真などもどんどん追加されて行きますのでぜひご覧ください。そしてもし私たちの活動に共感してくださったらぜひページlike&シェアをお願いします。
Together For 311のページはこちら

https://www.facebook.com/TOGETHERFOR311/

最後に私信ですが、今年も集まってくださったみなさん、教会のレンタルなどの実経費を負担してくださった個人と企業のスポンサーのみなさま、8回目ということで経費調達が怪しくなりつつある状態で行ったクラウドファンディングにご協力いただいたみなさま、ボランティアとしてチャリティーグッズ販売等に携わってくださったみなさま、8年もの長きに渡り追悼式をゼロから立ち上げ、一緒に走り続けて来たボランティアの仲間たち、それを引っ張って来たリーダーのAK Akemi Kakiharaさんに心からの感謝を。

そしてlast but not least、この8年間様々な形で関わってくださった復興地のみなさま、大変な境遇の中で、私たちが発信する「忘れない」というメッセージを暖かく受け取ってくださっているみなさま。どんなに時が経とうとも、大切な人と暮らしを失った悲しみが消えることはないとは思いますが、それでも前を向いて進んで行くみなさまの姿に、心からの尊敬の念と、感謝と、そして祈りを捧げたいと思います。

主催メンバーFellowship For Japanとボランティアたち(c)Ryoko Konami

 

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