2020年大統領選を動かすか?グリーン・ニューディール Will Green New Deal Change Our Future?

031319

2020年次の大統領選の、予備選挙が始まるまで1年を切っています。トランプ大統領が再選されるのか、それとも民主党がホワイトハウスを奪い返すのか?

アンチトランプのパワーは強いが、民主党は今の所候補者林立で決め手がいない。だから岩盤支持者がいるトランプ氏が有利では?と言われているのはご存知の通り。

でも実はそんなに話はシンプルではない。

今アメリカは、これまでのアメリカから本当に新しいアメリカに生まれ変われるかどうかの瀬戸際、それは、アメリカのミレニアル世代といわれる若者はもちろん、世界の若者のこれからの未来にも大きく関わっている。

それを象徴するのが、今アメリカで大きな話題になっているこの政策案。と言ってもまだ民主党から提案されただけのただの案で、 廃案になる可能性も高い。なのに、これが2020年の選挙を決めるのではないかとまで言われている。

それがグリーン・ニューディール。

まずニューディール政策というのは歴史で習ったと思うけれど、1930年代の世界大恐慌で失業者が溢れた時、ルーズベルト大統領が推し進めた経済政策で、道路や鉄道などの公共事業に多額の税金をつぎ込み雇用を生み出しました。これを、今回はグリーン、つまり環境でやろうということです。

環境問題の深刻さは言うまでもないと思いますが、国連の発表でも今後12年以内に強力な対策を進めないと、地球環境の変動は止められない状況になると言う報告書が出ています。まさに人類の非常事態との声も。

ところがトランプ大統領はそれを「フェイク」と呼び、政権発足以来それまでの環境規制を次々と骨抜きにして来ました。それに対し、議会上下院が共和党多数だった2年間、アメリカは何もできなかった。

しかし去年の中間選挙で民主党が下院を奪還、しかも若いパワーが注入された。そして、29歳のミレニアル世代の下院議員で、民主党の新スーパースター、AOCことAlexandria Ocasio-Cortezが提案したのがこのグリーン・ニューディール。

内容は革命的:アメリカのすべてのエネルギーを再生可能なものにシフトする、それも向こう10年間で推し進める。インフラ整備などを通じて職を創出するだけでなく、特に地球温暖化の影響を受ける弱者(貧困層・有色人種・障害者)を中心に、あらゆる人に職を保障することで、富の再分配をして、不平等を減らす。

そんなのお金がかかりすぎて現実的じゃない、あまりに社会主義的すぎ、左に寄りすぎと反対しているのは、どちらかというと50代以上の年長世代。

トランプ大統領に至っては「車や飛行機、牛も世の中から消えるぞ」と攻撃。(そんなわけないじゃないですか)

でも若いミレニアル世代(20代〜30代後半)だけは過半数の6割が大賛成。実はこれは大きい。

なぜならアメリカのミレニアル世代はやたら数が多い。(移民のおかげで少子化はしても人口はむしろ増えている)2020年には、有権者の4割近く、最大の有権者グループになるから。

つまり民主党はこのグリーンニューディールを掲げて戦うことで若者票をがっちりつかめば、トランプを倒すこともできるかもしれない。ただここで問題は、彼らがちゃんと投票に行くかどうか?一方で、グリーンニューディールに賛成していない年長世代をどう取り込むのか?

でもここで冷静に考えると・・・そもそも人類を救うためにすべきことなのに、お金がかなりすぎるとか、政治的な道具になるのはおかしいと思いませんか?しかし彼らが逆に政治を利用してやろう、それをテコにしてやろうと考えているなら、アメリカのそして世界の未来は明るいかも。

そして何をおいても、お金さえあれば人類は救えるんですよ!というメッセージを出したグリーン・ニューディールに拍手喝采だし、今後このキーワード注目してください。

 

 

 

 

 

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s