打倒トランプのスーパースター候補ベト・オロークは元パンクロッカー Beto O’Rourke Raised $6.1 Million Online in 24 Hours, Beat Bernie

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アメリカ大統領選挙の予備選が始まるまで1年を切りました。

世界の誰もが気になるのは、トランプ大統領を倒すのは誰なのか?現在民主党からは15人が次々と立候補表明。ここから来年の2020年前半の予備選で候補者を絞り込んで、11月の決戦。多い割には決め手にかける、トランプ有利では?と言われて来てはいるが、注目の候補者も出て来ている!

先週立候補したばかりのこの人Beto O’Rourke ベト・オローク

立候補表明から24時間でオンライン寄付でいきなり約6億円集め俄然注目(最有力候補の一人であるバーニー・サンダース候補の記録をわずかに抜いた)

ある世論調査では、まだ出馬確定していないが時間の問題とされるジョー・バイデン元副大統領、バーニーに続いて3番目に注目ともされている。

どんな人? 名前が珍しいだけでなく、かなり異例の経歴。

まず46歳、腕まくりしたシャツがオバマ大統領もイメージさせる。この若さでこれまでに下院議員を3期務めた。

しかし20代はなかなか自分の道を見つけられず、大学卒業後はニューヨークでベビーシッターしていたこともある。一方でパンクロッカーとしてインディーズからアルバムリリース。プロで活動していた時期も。(こうした経歴もトランプ当選の後は大したことないかも)

しかしそんな彼が俄然注目されたのが、去年の中間選挙でテキサスレッドをブルーにひっくり返しそうになったこと。

レッドというのは共和党(保守より)のこと、そしてブルーは民主党(リベラル寄り)テキサスはこれまで絶対的に共和党=レッドだった。ところがオローク候補は去年の上院議員選挙にブルーの民主党から立候補し、共和党の重鎮で2020年トランプと最後まで戦ったテッド・クルズを負かしそうになり、レッドをブルーに変える一歩手前だったということで全米を驚かせた。

しかも中間選挙にしては記録的な投票率。つまりテキサスに住むアメリカ人は、ベトーのような候補者を待っていた?そのアメリカ人とは? ヒスパニック系、そしてミレニアル世代のアメリカ人。

移民により人種民族が多様化するアメリカでは、ヒスパニック系人口が激増、特にメキシコと国境を接するテキサスでは劇的に人口分布が変わっている。そしてその多様化が最も進んでいるのが若いミレニアル世代の若者。

(これはもう世界的な傾向で、それが逆に白人至上主義者の台頭にもつながっている。人種を理由にしたヘイトクライムが増えている。ニュージーランドでは50人もの犠牲が出て痛ましいテロが・・・現在のところターゲットの中心はイスラム系の移民ですが、アメリカでは黒人をターゲットにしたテロも起こっている。)

とにかくここの層(ヒスパニック系とミレニアル世代)をつかめるかどうかが2020年当選の鍵。

もともとベトーはメキシコ国境の街エルパソ出身。 (といえばトランプの壁の街!)だから彼は自然にスペイン語とバイリンガルで、ニックネームのベトもスペイン語圏のニックネーム。政策的にはプログレッシブ、リベラル、セントリスト(中道)のミックス。他の目立った候補がかなり左、リベラルよりなのに比べれば中道派、しかも白人男性だから、若者やヒスパニック以外の白人中間層などの広い支持を得られる可能性が。

これから他の14人の候補と共に全米で遊説を続けるが、一体どうなるのかはまだ全くわからない。
でもここ数十年の大統領選を見ていると、トランプ、オバマ、クリントンなど未知の部分X-FACTORを持っている人が急にのし上がってくる伝統も。

そのX-FACTORの塊トランプを倒すためには、バイデン元副大統領やバーニーでは弱いという声も強く、ベトにも十分チャンスはあると考えられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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