041519
先週はニューヨークでスーパーのレジ袋が禁止になることが決定したとレポートしました。来週22日(月)はアースデーという事もあるので、今週はもう1度、環境の話をさせてください。
ちょっとした発想の転換で環境をビジネスチャンスにしている面白い会社を2つ紹介します。
まず雑誌フォーブスの30代以下の30組の社会起業家として選ばれたミレニアル世代の二人、アンドリュー・クーパー&アレックス・シュルツさん。会社の名前は4Ocean
数年前サーファーの二人がバリ島にサーフィンに行ったら、ビーチの大量のゴミと、漁船が海洋ゴミの間を縫うように航行しているのを見て衝撃を受けた。
汚染された海で漁師が魚を撮ってもあまり稼げない、だったらプラスチックゴミを集めることでもっと彼らが儲かるビジネスを作ればいいじゃないかという アイデアが浮かんだそう。
では彼らに払うお金は?という疑問の答えは、再生プラスチックとガラスで作ったブレスレットを売るということに。
いかにも20代の若者が考えそうな事?
ところが2017年にローンチすると、一つ$20のブレスレットが売れに売れて、これまでの売り上げは30億円。
今は 200人の従業員が、フロリダ、バリ、そしてハイチを中心に世界25カ国でゴミ収集し、2017年からこれまでに集めたプラスチックゴミは2000トン、プラゴミ収集専用の船も開発して運用。1つの売り上げて450グラムのゴミが回収できるとのことです。
1年間に海洋投棄されるゴミは900万トン、とても追いつかないように見えますが、単純計算するとこのくらいの会社が世界に5000くらいあればできる?)
ブレスレットは世界150カ国に発送しているという事なので、
英語がわかる人は是非チェックしてみて。
もう一つ紹介したいのは、ニューヨークの地元で販売が始まったエコビール。
Evil Twinというクラフトビールの会社と、Nomad Barという地元のバー、さらに、Rethink Food NYCというノンプロフィット(レストランなどで余った食材を再分配するチャリティーに寄付される)がコラボ。
ビールを醸造した後に大量に残る麦の粕を原料に、バーで使わずに残ったライムやオレンジをブレンドして、フルーティで爽やかなクラフトビールが誕生。
「Rethink Beer」 というネーミングでNomad Barで飲める他、Evil Twinの醸造所でも販売。その収益はRethink Food NYCに寄付されます。
https://eviltwin.nyc/beer/rethink-beer/
ブレスレットとビール、
ちょっとした発想の転換で生活に密着したものを環境保護につなげビジネスチャンスに。どうせ働くなら世の中に役にたつことを、という発想、
きっと日本にもたくさんあると思うので、探してみるといいかも。