070119
アメリカでは今やミレニアル世代の5人に1人がLGBTQと自覚している時代。
LGBTQへの偏見や差別をなくし、みんなで胸を張って生きていける月にしよう!というプライドマンス6月の締めくくりの最大のイベント、プライド・マーチが昨日日曜日に開催され、私も取材して来ました。
今年は例年に増してすごい規模、世界中から、日本からも参加者が!
今年は ワールドプライドということで、300万人が参加したと推測されています。
特に盛大だった理由は、世界のLGBTQ人権運動のルーツであるニューヨーク・ビレッジにあるゲイバー、ストーン・ウォール・インでの警察突入&大乱闘からちょうど50年という、記念すべきパレードだったから。
その規模を象徴するのが・・・去年の2倍の参加希望者が殺到してしまったため(パレードした人だけで15万人!)正午から初めて全員がパレードし終わったのは今朝の未明になってから!
派手に飾り立ててしてダンスミュージックを大音量で流すフロート、
ドラッグクイーンやレインボーファッションに身を包んでマーチする人々。
見物するのは大人も子供もお年寄りもレインボーフラッグを手に踊りながら笑顔が耐えない、まさにマンハッタン中がレイボーカラーのストリートパーティに・・・・
州知事、市長は当然参加、
ニューヨーク本拠地の、ということは世界のトップ企業もフロートを。ここに参加していないということは、 ダイバーシティ意識がないのと同じといっていいくらい。
関連イベントやアフターパーティにはレディーガガ、マドンナはじめ多くのLGBTQゆかりのセレブが参加。
そして世界中からの参加者に混じって今年初めて日本からのフロートが!
非営利団体 東京レインボー・プライドは、日本での同性婚の合法化など法改正を最大の目標に掲げ、「らしく、楽しく、誇らしく」をキャッチフレーズに掲げ、日本で毎年ゴールデンウィークに20万人が集まるLGBTQイベントを開催。今回ニューヨークでの参加者200人以上という盛大なものに!
東京レインボー・プライドの杉山文野(すぎやまふみの)さん、山縣真矢(やまがたしんや)さんにパレードの前日にお話を聞くチャンスがあったので、日本から参加することで何を伝えたいかを聞いてみたところ・・・もちろん日本でこういう運動をやっていることを伝えたいというのもあるけれど、日本がこれだけ変わって来たということを伝えたいというのもあるそうなんですね。では、どれだけ変わったのか、これからどうやって行きたいのかそのあたり聞いて見ると・・・
山縣「それは、知られるようになった。それまではいないことにされていてLGBTという言葉もそこまで知られていなかったのが、今7〜8割は知っている、LGBTという言葉自体をね。」
シェリー「LGBTQってLGBTQだけの問題じゃないじゃないですか。らしく、楽しく、誇らしくって、みんながそういう風に生きて行くために、そういう事を感じるからこそ、日本の若者もこれに参加したいんじゃないかと思うんだけど。」
杉山「僕たちもLGBTのことだけわかってくださいとは全く思っていなくて、こういう事をやる事によって、LGBTに限らず誰もが自分らしく楽しく生きていける社会にしましょうというその切り口としてLGBTという切り口でせめているという事なのかなと・・・ 」
・・・・理屈で言われると難しく聞こえるかもしれないけれど、そこはNYのパレードってすごい。パレードしている人も沿道で応援している人も、「らしく、楽しく、誇らしく」それを踊ったり歌ったりしながら全身で表現している。そこにいるだけでわかる。
自分が自由にのびのび生きるということは、お互いに不自由に感じている事を少なくしていく事、そのためには相手の自由をレスペックトし尊重すること・・・理屈で言われると難しく聞こえるかもしれないけれど、パレードしている人も沿道で応援している人も、それを踊ったり歌ったりしながら全身で表現している。そこにいるだけでああ私たち同じ人間なんだな、みんな一緒に生きてるんだなと自然に感じてくる、そういうこのパレードとにはすごいパワーがある。
そして今回のワールドプライドは、日本人も含めて世界中みんなで頑張って来ているという、マイルストーンになるものだったと思います。