地球を脅かすアマゾン熱帯雨林火災がミレニアル&Z世代の食生活を変える理由

082619

先週からアメリカのメディアを賑わせているアマゾンの熱帯雨林の火災についてお伝えします。

アマゾンの熱帯雨林は地球の肺と呼ばれ、酸素の20〜25%を生み出している。ところがこのアマゾンで今年に入って7万5千件もの山火事が起きている。これは去年の2倍近い数で、2010年以降の毎年の平均も大きく上回っている。アマゾンはアメリカ合衆国の半分の面積を持つが、実にその半分のエリアで火災が起きていて、その様子は衛生写真でもはっきりと見えているほど。

赤いところが火災の場所

一体アマゾンで何が起きているのか?

ブラジルは2010年以降、国を挙げてアマゾンの熱帯雨林の破壊と戦ってきた。ところが経済が後退し、去年当選したボルソナーロ大統領(極右とされる)は、経済開発優先、もっとアマゾンを農業や畜産に利用しようという方向で、森林伐採の制限を緩和してきた。今回の火災も、伐採した森林を燃やして農地にする動きが原因と見られている。

この火災に対し、ボルソナーロ大統領は当初「消すためのお金はない、そもそも火災は環境保護団体による放火(根拠はない)」と言っていたが、ヨーロッパ、特にフランスのマクロン大統領が「これは世界の危機。私たちの家が燃えているのに、対応しないなら貿易で圧力をかける」と宣言、それを受けて、ようやくブラジルは火災の鎮圧に軍を投入すると発表。今日終わったG7の重要議題にもなりアメリカやヨーロッパも救援に乗り出している。

こうした熱帯雨林の消失はブラジルに限ったことではない。メリーランド大学の調べでは、世界で毎年ベルギーと同じサイズの熱帯雨林が消失。今年はそのペースが上がり、去年より4割増しという。

気になる地球温暖化との関係については、今回の火災の直接の原因ではないが、高温で乾燥した気候により延焼しやすくなっているという。また、熱帯雨林は地球の酸素を生成し、温室効果ガスを吸収しているが、これが失われサバンナになってしまうと、温室効果ガスが吸収されなくなるから、温暖化はますます進行するというサイクルに・・・

この火災をきっかけにこうした問題意識が世界的に高まっているが、実は若いミレニアル&Z世代のアメリカ人の間では、アマゾンの森林破壊はこの火災のニュースのずっと前から問題視されていた。

特に、 アマゾンの森林破壊が進んでいる理由は、世界の肉の需要に応えるためという認識が広がっている。その結果、ここ数年肉を食べたくない若者、ヴィーガンになる若者が増えている。(もちろん健康や動物愛護のためという人も多い)

実は今アメリカの最大のヒット食品の一つは豆などで作られた擬似肉バーガーで、バーガーキングなどでも売り出され、ファストフード離れしていた若者が戻って来ているというニュースも。(これについては近々出るプレジデント・オンラインの記事で執筆しています)

焼け石に水? でも彼らがそれだけ切実に地球の危機を感じているのは間違いない。若者を対象にするメディアでも、この火災と戦うための方法として、寄付できる環境保護団体のリストと共に、森林伐採の原因となる紙の消費、そして肉の消費を減らすことなどをアドバイス。

また、アマゾンの森林破壊と戦うNPOを主催しているレオナルド・デカプリオは 、5億円の寄付を発表しています。

 

 

 

 

3 thoughts on “地球を脅かすアマゾン熱帯雨林火災がミレニアル&Z世代の食生活を変える理由

  1. プレジデントオンラインの記事からこちらのサイトに出会いました。

    アマゾンの火災は1週間前から
    フォローしている海外勢のインスタで毎日上がっているにも関わらず
    日本ではまったくニュースにもならず
    話の話題にものぼりません。
    常々 島国ゆえ また日本特有の関心の傾向に今回も感じました。

    WWJ が叫んでいても、目にする人は米粒くらいでしょうし
    公の機関で寄付の呼び込みもなく
    インスタも日本ではダイレクトに寄付ができないため
    メールが来ている感じです。
    日本はそれ以上に 隣国である韓国との問題がワイドショーでもさかんです。

    地球環境などは日本人には抽象的すぎて
    身近な問題でなく、自分1人が考えても
    という感じになるのかもしれません。

    ズルズルと恐縮です。
    今最も大きな事件と思うことが、日本で取り上げられずとても唖然としたので
    こちらにコメントできて 少し心落ち着きました。

    今後もアメリカからの視点、興味深く拝読します。

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    1. Monch82さんコメントありがとうございます。そうなんですね・・・日本にいると世界と切り離されていると感じるとよく聞きます。知らない方が楽というのが人間の本音かもしれませんが、知りたい人、考えたい人に向けて微力ながらこれからも情報発信して行きたいと思います、どうぞよろしくお願いします。

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