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Z世代主導の大規模な環境ストライキが今週金曜日に世界150カ国で同時に行われます。
環境に対する意識、危機感、アメリカの若者の間では日に日に高まっている気がしています。
例えば先日のアマゾンの森林火災。あのアマゾンでさえ環境破壊に晒されているというショックを世界に与えました。また国連も今年「 向こう12年の間に有効な手を打たなければ、環境の変化に歯止めがかからなくなるとしている」と報告しています。
それに対する各国政府の動きが鈍すぎると、苛立ちを強めているのがZ世代。これからの地球で生きていかなければならない彼らにとっては深刻な問題だから当然ですね。
そしてこのストライキのきっかけになったのは、これもオンプラで何度か紹介しているスウェーデンの高校生、グレタ・トゥンバーグさん。毎週金曜日学校を休んでたった1人で議会の前で環境保護を訴えるストライキ、Fridays For Future開始。
これがネットで世界に広がり、世界中の高校生がそれぞれ同様のストライキ。今年5月には世界同時の高校生ストに150万人が参加したと見られています。
それが今回9月下旬の国連環境サミットを前に、今度は高校生だけでなく大人、他の多くの環境保護団体や企業なども巻き込んで世界同時開催。
一体どのくらいの規模になるかまだ全く予測がつきませんが、ニューヨーク市では、公立学校の110万人の生徒にストへの参加を奨励し、学校を休んでも良いと通達。
パタゴニア、バートン、ラッシュなど若い世代に人気のブランドも世界のショップやオンラインショップをシャットダウン。アマゾンのシアトル本社では社員1000人がストへの参加を表明。
そしてそのリーダーはやはりグレタさん、
実は彼女スウェーデンから今アメリカにきています。それも飛行機ではなく、温室効果ガスを発生させないレース用の帆船でやって来ました 。
目的はこのストライキと国連環境サミットだが、アメリカに抗議するためでもある。アメリカは世界第2位の温室効果ガス排出国にもかかわらず、トランプ政権は石炭・石油産業を優遇し環境規制を次々に緩めている。
それに対しグレタさんは先週金曜日ホワイトハウス前でこう語りました。
「スウェーデンでどんなに抗議しても、アメリカがやっているからと言われてしまう。大国としてアメリカには大きな責任がある。」
スウェーデンの高校生がたった1人でそれを伝えにきている。アメリカの若者が自分たちも頑張らなければ!と奮い立つのは当然と思います。
そしてこのストライキの規模によっては、世界の環境対策の大きなターニングポイントになる可能性があるだけでなく、アメリカの来年の大統領選にも影響してくる。
なぜなら打倒トランプを目指す民主党の支持者にとって、健康保険と共に環境問題が最大の政治課題だから。
もしこのストライキが、環境問題が世界共通の問題であることを見せつけることができれば、政治の争点としてのみならず、共和・民主の政治の深い溝を超えて、国を挙げて真剣に取り組まなければならない課題として、政治にプレッシャーをかける事もできるかもしれません。
そんなわけで今週金曜日のストライキから目が話せない。
グレタさんはニューヨークの会場でスピーチする予定です。
NYでストライキに参加したい方、いくつかの団体が人数把握のためにRSVPを求めています。
これはその一つ
東京で参加したい人、これを見つけました。