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9月20日世界で400万人が参加したとされる気候変動ストライキから2週間。16歳のグレタ・トゥーンべりさんの、国連での涙ながらの怒りのスピーチが、日本でも大きな話題になったと思います。

私はニューヨーク(25万人動員)で取材。まだお伝えしていなかったその時の模様改めてレポートしながら、この活動がどう未来に繋がっていくのかという話をしたいと思います。
まず衝撃的だったのは、若者、というより子供達の参加者の多さ。過半数は中高生と、大人同伴の子供達。もともとこの抗議行動は、グレタさんが1年前にたった一人で議会の前で始めたストライキが元になっている。それが世界の高校生の間に広がり、今回の世界規模のストライキに繋がったわけです。

実はニューヨーク市からは前日、公立の小中高110万人の生徒に対しストに参加するなら学校を休んでも良いと通達が 。その背景には民主主義というものを実地で学ぶ良いチャンスであるという考え方もあるが、子供達の環境への強い関心と危機感の高さに配慮した計らいだったとも言えますね。
私の友人の子供達も何日も前から熱心にプラカードを作っていたし、お揃いの地球のロゴ入りTシャツを準備している高校生もいました。
それぞれメッセージを文字やグラフィックで表した手作りプラカードは本当に様々。
「There’s no planet B 地球はたった一つしかない」
「 化石燃料産業と戦え 」
「使い捨てプラスチックを禁止せよ」「自分たちは破壊された未来のために勉強しているのか?」
そんな彼らに「なぜこの抗議行動に参加したのか」と聞いてみたところ・・・
8歳の二人の女の子は北極の氷が溶けていることに恐れを感じたから、動物がかわいそうだから 。
13歳の女子は「気候変動に対する大人たちの知識が少なすぎる。」14歳の女子は「地球を治すのにもう12年しかないのだから、二酸化炭素ガスを減らすための抜本的な対策をしてほしい。 毎日の生活も変えてほしい。例えば公共交通機関を使うとか 。」
この世代では既に食べ物やファッションなどライフスタイルを変える動きも始まっている。しかし、もちろんそれは大事だけれど、それだけでは間に合わないという考え方も広がって来ている。特にアメリカのような大国が法律で規制していかないとどうしようもない、ということで、今回のデモが起こったわけです。
だからプラカードにも「共和党よ私たちの星を助けてくれ」「議会はパニックせよ」というような、トランプ大統領はじめ環境対策に消極的な政治家たちに対する憤りや怒りをぶつけたプラカードも少なくありませんでした。
「投票することが環境を守る行動だ」というメッセージも目立った。
環境問題は来年の大統領選にも大きな影響を与える可能性があることも見逃せない。
最後に、この環境ストライキがなぜここまで大きくなったのか、その理由を解説した記事をプレジデント・オンラインに書いたところ、ヤフージャパンの転載記事の方に驚くほど多くの反応をいただきました。
その多くはネガティブなもので、温暖化は本当なのか疑わしい。子供はお気楽にデモをやっていればいいからいいよね。子供にだって責任はあるんだから大人のせいにだけしないでほしい。なんていうコメントが。
「ライフスタイルを変えたくない」という保守的な日本ならではの拒否反応なのか、自分たちがどんな地球を子供達に残しているのかを考えたことがないのか? 何をしてももう間に合わないというと怒りの裏返しなのか?
それでも全く無関心で黙っているよりはいいのかもしれません。
