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インターネット時代のエンタメなショッピング
今日はニューヨークで話題の、新しい買い物のスタイル・トレンドをお伝えします。
最近ネットで何でも買えるから、お店に行かなくなったなんていう人いませんか?
アメリカでもその影響で、郊外のモールが「ゾンビ・モール」になったり、デパートが倒産したりというニュースも珍しくなくなりました。
ところが!
今の10代を中心としたZ世代(~22歳くらいまで)にアンケートを取ると、8割が「ネットよりお店で買い物したい!」と答える。モノを実際に見て手にとって買う楽しさは何物にも変えられない。
そんなZ世代やその上の2〜30代ミレニアル世代が注目のこのお店。
場所はニューヨーク、NOHOというトレンド発信エリア。「Showfieldsショーフィールズ」というお店だが、キャッチフレーズは「リテイル・シアター」
3階建ての店舗に入っているのは20件以上の ポップアップショップ。つまり期間限定ですべてがD to C。ネットのスタートアップ企業です。
それぞれが凝ったデザインでブランディング。
ハイテクベッドはおしゃれなベッドルームに。
ナチュラルスキンケアはマイルーム風のスペースでゆったりチェアに座ってお試し。
ウェアラブル・キーボードはミニ・アップルストアのような一角に。
さらにペットグッズもウォーターボトルもディスプレーが、おしゃれでドラマチックなライフステージの中にディスプレーされ、まさにリテイルシアター
今ホットなCBD商品も
ブランドはShowfieldにメンバーフィーを支払うと、商品管理含めすべてやってくれて、お揃いのジャンプスーツを着たキュートなスタッフがしっかり接客、商品をPRしてくれる。
料金はスペース料含め$7000~15000/月(ラボ内のデスクの一角のみなら$2000から)高いと感じるかもしれないが、ニューヨークのこの一等地でインスタなどソーシャルメディア効果も考えると決して高くないのかも)
そしてこの店が他と決定的に違うのは店内ツアー!
ツアーガイドが注目のブランドを案内しつつコスメをお試し、スムージー試食・・・実はその冒頭に意外な仕掛けが。
3階のライブラリーと呼ばれるスペースがツアーの集合場所だが、いきなり本棚の後ろに秘密のスペースが現れ、床にぽっかり穴が。
その先はなんと滑り台。
アリスのワンダーランドのように滑り台を滑り降りて新しい世界へ!ただ3階から2階に滑り降りるだけなのだが、このワンアクションがあるだけで、一生忘れない体験になる。
今の若者たちミレニアル世代、Z世代の消費は「エクスペリエンス・エコノミー」と呼ばれ、モノより体験重視な世代。
体験してみないと、行ってみないとわからない「特別な何か」が重要なんです。
エクスペリエンス・エコノミー時代の新しいリテイルのスタイル、ニューヨークの「Showfileds」を紹介しました。
11 Bond St, New York, NY 10012