031020
この文章はJFNで私が毎日レポートさせていただいている深夜放送On The Planet でお話した内容を再構成しています。微力ながら復興地の方に少しでもNYから私たちの思いが届けば幸いです。
世界はコロナウイルスに取り巻かれ、アメリカでも今朝の時点で感染者は700人を超え、まだまだ増え続けています。
そんな中で東日本大震災から9年を迎えました。
実は私たちは震災後1年目からニューヨークでTogether for 311という追悼式を毎年やってきました。
これまでテレビなどで「ニューヨークの教会でも追悼式」というようなニュースを見たことがあると思いますが、それは私たちです。
シンガーソングライターのAKさんを筆頭に13人の日本人ボランティアの主催で、教会のレンタル費などは個人や地元企業からの寄付、他にも多くのボランティアの皆さんに支えられてやってきました。
一般人である私たちが誰に頼まれたわけでもないのになぜ追悼式を始めたかというと、当初はタイムズスクエアなど街頭で募金活動をしていたのですが、長いスパンで支援を続けるにはどうすればいいかを皆で考えた結果、遠く離れていても、お金がなくてもできること、それは「ニューヨークは忘れていない」というメッセージを送り続けることだと考えたからです。
それに賛同してくださった1000人を超えるニューヨーカーが集まってくださり、今も毎年4〜500人が集まり、日本国大使によるお声がけで黙祷を捧げています。
復興地からは毎年数名の方がビデオでメッセージを寄せてくださっています。当初は過酷な状況の中で頑張っている地元の皆さんが勇気をふりしぼったメッセージ。ここ数年は復興し始めた地元を誇る暖かいメッセージ・・・。
震災を語り伝える語り部の高橋匡美さんが自費で渡米して、息子さんの通訳でスピーチしてくださったこともあります。
毎年多くの日本のメディアが取材してくださり、それを通じて復興地に「忘れていない」というメッセージを送れたことも感謝しています。
今年も同じように8日日曜日に追悼式を行う予定でしたが、コロナウイルスに阻まれ断腸の想いで中止にせざるを得ませんでした。
ニューヨークは今アメリカでも最も多い142人以上の方が感染、特に日本を含む該当国から戻った人は2週間の自主検疫(隔離)が求められ、企業でも、日本から戻った人と接触した場合は自宅勤務に切り替えという通達、カーネギーホールでは311を記念した日本の大規模な合唱コンクールが、ホール側の要請で中止になりました。
そういった中での混乱を防ぎ、参加者の安全を確保するために中止を決めました。
今となってはSXSWやコーチェラといった大規模イベントが中止されているので仕方ありません。ニューヨーク市でも25人以上集まるイベントは自粛するようにと要請しています。
今年の追悼式はなくなりましたが、今年登場される予定だったゲストの方には来年の10周年に改めてご登場いただくという話をしています。
でもビデオメッセージですでに完成しているものはfacebookに上がっています。
特に、当時幼稚園児だったお嬢さんを亡くされた佐藤美香さんからのメッセージビデオ、一人でも多くの方に見ていただきたいです。注意)映像には震災直後の映像も含まれます。震災でトラウマ、あるいはPTSDを被られた方は、視聴にご注意下さい。
同じfacebookであなたのメッセージを復興地に送ろうというプロジェクトもやっているので、ぜひ一度私たちのページからあなたも「忘れていない」というメッセージを送ってください
復興地にメッセージを送りたい方はこちら
その他9年分の情報満載のTogether for 311(追悼式)のページはこちら
http://www.facebook.com/TOGETHERFOR311
そして!同じくビデオメッセージで登場予定だった、
ラグビーの街釜石の旅館、宝来館の女将岩崎昭子さんが私の後2時台でオンプラに登場しました!
全くの偶然なんですが、必然だったのかなという気がしています。