031620 8:00 updated
トランプ大統領、向こう15日間に全米で10人以上の集まり自粛呼びかけ。
7〜8月までこの状況が続くだろうと発言。
クオモ・ニューヨーク知事は50人以上の集会禁止
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ニューヨークは1週間で別の街になってしまいました・・・街に人がいない。
コロナウイルス のアメリカ全体の感染者、現在3820人。(1週間前は545人)
ニューヨーク州は全米で最大の950人(そのうち17%が入院)
そのうち、ニューヨーク市は463人、1日100人ペースで増えている状態。
まさにニューヨークがコロナウイルスとの戦いの最前線に。
実は検査体制は今週からようやく整い大規模な検査が始まると伝えられている。(NY州では来週から一日7000人がテストできるようになる見込み)そうなると感染者の数は劇的に増えるはずで、これからますます悪くなる予測。
そんな中、ついにニューヨーク市の公立小中高が今日から一斉に休校に。(4/20まで)
実は他の自治体では既に休校になっているところも多かった、しかしニューヨークは働いている親が多い状況をどうするのか、(これは間も無く対応策が提示される予定)
そしてそれ以上に重要なのは給食の問題。
7割の子供達が無料か割引レートのランチを食べている。
4人に一人を占める貧困層の子供たちにとって朝昼の無料の給食は命綱。結局今日からgrab and go つまり無料のテイクアウトで対応するということで休校に踏み切った。
でもそれだけではない。
先週木曜日のオンプラを聞いてくれた人は、Social Distancing社会的距離戦略という言葉を覚えている?
とにかく人と人との距離を取ることで感染を予防。(6フィート=1.8メートル)
そのために、大規模イベントは中止か延期、仕事もできるだけリモートワークで、出かけなくていい人は家にいるようにと呼びかけられていた。
テレビのローカルニュースキャスターも、二人のアナウンサーの距離を大幅に広げた。
ところが週末のバーやレストランは大混雑!
そこでニューヨーク市を含むニューヨーク、コネチカット、ニュージャージーの3つの州のレストランとバーに今夜8時以降営業停止命令が。
例外は食べ物のテイクアウトとデリバリー・・・ニューヨーク高級レストラン以外は大抵テイクアウトとデリバリーやっているけど、それだけで営業できないところも多いからどうなるか?
同時に映画館、ライブハウス、スポーツジムなども今夜から営業停止 。それ以外にショップ、デパートなど自主的に休業するところも急増。
こうなるとニューヨーカーの生活は大きく変わらざるを得ない。
そしてこれで効果が見られない場合どうなるのか?
次のステップは、街全体のシャットダウンや外出禁止が来るのでは?という憶測から、食料品の備蓄するニューヨーカーが激増。スーパーの棚がガラガラに。
今お伝えしたのはニューヨーク市の現状だが、全米、そしてヨーロッパでも封じ込め対策が強化されている。
ではこれがいつまで続くのか、
NY州は向こう8週間の50人以上の集まりを禁止した。
食品医薬品局の元所長は、アメリカのピークは4月下旬から5月初旬と予測。
ということは、やはり最低2ヶ月近くこの状況が続くと考えたほうがいい。
先が見えない状況の中、ニューヨーク市民は、とにかく自分の身は自分で守るしかないというモードに入りつつある。その大きな原因として指摘されているのは、相変わらず国全体としての対策の足並みの悪さ、リーダーシップのなさ。検査の拡充はもちろん、医療崩壊をどう防ぐのか、収入がなくなる市民の生活をどう守るのかなど、トランプ政権はどう見ても後手後手になっている。
そんな中昨夜民主党大統領候補のディベート、バイデンVSサンダースが無観客で行われたが、ほとんど誰も関心を払っていない。