NY感染カーブ下降、私たちは今どこにいる?いつどうやって社会経済再開?Where Are We Now? (4/20)

04-20-20

4月20日現在のNYの現状

NYシャットダウンが始まってほぼ1ヶ月、現在の感染者24万人、死者1万8000人。

しかしついに感染カーブが下がり始めたようだ。学校会社店全てシャットダウンし自宅待機したのが効果を表してきたよう。

昨日の入院者総数は約1万6000人で、他のデータから見ても、感染カーブは下降しているようだと,クオモ州知事は先ほどの会見で言っていた。

ただし,昨日の死者数は487人・新規の入院患者は約1300人と依然として高い水準。

私の周りでも、知っている誰かが感染したり亡くなったという話がたえない。

先日、NYのコロナICU(集中治療室)の看護師さんに取材してレポートを書いたが、彼女も「新たな患者は減ってきているが、毎日のように患者さんが亡くなる状況には変わりない」

クオモ州知事も「数字的には良い傾向で、どうやらこのBeast野獣をコントロールはできている。しかしコロナウイルスとの戦いは未だハーフタイム。」と言っている。

社会経済再開はどうなる?

そこで今大きくクローズアップされているのは、いつ社会経済を再開できるのか。

全米のコロナによる失業者は2200万人に膨らみ、これ以上経済が持ちこ耐えられないのは明らか。

全米各地では食料の配給ラインに長い列ができ、一部では抗議行動も起きている。

しかし全米では76万人もの感染者、死者4万人以上が出てまだまだ上昇カーブは止まらない。

それも州ごとに状況も大きく異なっている。

そこで連邦政府は経済再開へのガイドラインを設けた。そして各州の知事にその実施を任せた。(各州が決定権を持つことは憲法でそう定められている)

経済再開を3つのフェーズに分けて少しずつオープンして行く。その基本は「14日間感染の下降が続けば経済再開を始められる」

経済再開に必須の検査がなぜできない?

そのために必要なのはデータ、これまでよりも拡大した規模の検査。

実はアメリカ全体ではまだ人口の1%しか検査ができていない。

最も検査しているニューヨーク州でさえまだ3%程度。各州の州知事は、大規模な検査に踏み切ろうとしているが、クオモ州知事によれば「そこには大きな壁がある」 と言う。

というのは検査の道具はあるが、陽性かどうかを調べるための試薬が足りない。その試薬はほとんどすべて中国からの輸入だから、連邦政府が動かなければ州としてはどうしようもない。

また、「州が検査含めコロナ対策に使っている巨額の予算に対し、連邦政府からは何ら金銭的な支援もない。連邦政府の協力がどうしても必要」

連邦政府はガイドラインだけ作って何もしていないのではという批判が高まっている。そんな中、トランプ氏は検査用に2億本の綿棒を作って配布すると発表した。

一方で世論調査では66%のアメリカ人は、早すぎる経済再開はセカンドウェーブを招く可能性があり不安と回答している。7割が状況はこれからもっと悪くなると考えている。

ちなみにニューヨーク州は5月15日まではシャットダウンを継続するとしている。

恐ろしい老人ホームの集団感染と自宅死亡者の問題

もう1つ先週からの動きで注意したいのは、老人ホームのコロナ集団感染。老人ホームで亡くなった人NY州内だけで約2700人もいたことが明らかにされたこと。これは入居者の35人に1人に当たる恐ろしい人数。(全米だと7000人。)

またこれまで自宅や搬送中に亡くなった人(検査受けていない)が、NYだけで3700人もいることもわかった。その大きな理由は病院に行ってもよほどの重症でない限り検査もせず返されたり、持病の治療を受けなければならないのに、院内感染を恐れて我慢していた人が重症化して亡くなるケースがクローズアップされてきた。もちろん無保険の低所得者が病院にかかれず亡くなるケースも少なくないと考えられている。

パンデミックでこうした悲惨な問題も明らかになってきている。

ニューヨーカーにマスク着用義務付け

ニューヨーカーの生活はここ数週間あまり変わっていない。家にこもり週に1〜2回スーパーに買い物に行く毎日、全てデリバリーという徹底した人もいる。

強いて言えば先週(4/15)からマスク着用が義務付けられたこと。スーパーなどの店の中、地下鉄やバスにもマスクなしでは乗ることはできなくなった。

Social Distancingソーシャル・ディスタンシング、引き続きスーパー、ドラッグストアなど、どの店も人が入りすぎないように入場制限している。外に並ぶお客さんも2メートルずつ離れて立つので列がやたら長い。でも15分くらい並べば大抵入れる。
レジの前の衝立も当たり前になった。
トレーダージョーズではエコバッグの使用ができなくなった。

最後に・・・

自宅待機は不便だし不安です。ストレスもたまります。
でもニューヨークにはエッセンシャル・ワーカーと呼ばれる人々。医療者をはじめ、スーパー店員、物流、警官、地下鉄やバスの職員など、毎日出かけなければならない人もたくさんいます。そういう人たちから多くの感染者が出ています。彼らは命の危険を犯して働かなければなりません。そして彼らがいなければ私たちは病院にもかかれないし、食べ物も手に入らないのです。

そういう事を考えれば、自宅待機なんて贅沢なものだと思います。

命さえあればきっと何とかなるのだから。

日本の皆さんも自分は大丈夫だからと思わず、お年寄りや社会全体のことを思いやって行動してくれたらと思います。

 

 

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