05-19-20 (5-21-20 updated)
アメリカは50州全てでロックダウン解除が始まって、ここニューヨークも6月中旬くらいに少しずつ再開始められそうな気配。でも未だ感染者も死者も多く、経済のためにかなり強引な解除だから、マスクもsocial distancingもマストな日々が続きそうです。
ニューヨークは4段階で少しずつ再開する予定で、製造業などリスクが少ないものから次は小売、続いて飲食、そして学校、エンタメは一番最後だから、ライブやコンサートもかなり先になりそうな予感が。
ドラマや映画も3月半ばから撮影がストップしている。ドラマについていえば、ほとんどのシリーズは秋に始まって春に終了するから、その分の撮影は大体終わっていたようなんですが例外も。
例えば、「ブラックリスト」というヒット犯罪ドラマ、2013年に始まって今シーズン7。
ところがシーズン後半の撮影中にストップせざるを得なくなりました。
当初は、俳優が台本を読むラジオドラマスタイルで続けることを考えたがそれはボツになったとか。
ではどうなったかというと、足りないシーンをアニメーションで埋めてはどうか?というアイデアが。
実はこのドラマちょっと変わっていて、ドラマをもとにしたコミックブックが出ているくらい、いわゆる「グラフィックノベル」っぽいテイストがあった。
そこで、やってみよう!ということになり、先週の金曜日に放送されました。
これがなかなか実験的で面白い!例えば舞台になっているワシントンDCの空撮のあと画面が歪んでアニメーションに変わる。それもライオンキングみたいにリアルなものでなく、昔のグラフィックノベル(アメコミ)っぽいレトロな雰囲気がよく出ている。
そもそもアメリカではアニメーションもAnimeも基本子供が見るもの。
(ちなみに、日本では全て「アニメ」だが、アメリカでANIMEはNarutoやPokemonなどジャパニーズスタイルの2次元アニメのことを指す )
だからこういう手法はリスキーだが、それを敢えてやった事で高い評価を受けている。結局このエピソードがシーズン7のフィナーレになったが、既に決定しているシーズン8にももしかするとアニメーションが登場するかも???
実はこれ以外にもアニメーション今は注目を浴びている。
俳優やスタッフが一堂に介さなくてもいい。今のテクノロジーでは全ての作業がリモートでできるということで、特にコマーシャルを中心に、アニメーションのプロダクションには問い合わせが激増しているそう。
今後撮影が難しい状況が続けば、アメリカ人がアニメーションを見る機会はもっと増えるはずだし、日本のアニメも注目される可能性大だと思います。