あと21日:トランプを倒すのはコロナ?でもジョーカーはやはり「人種」?Will Covid-19 Defeat Trump?

10-13-20

JFN/TOKYOFM 全国36局ネットのOn The Planetでレポートした内容に加筆再構成しています。)

12日月曜日NYはコロンバスデーという休日でしたが、雨と風で気温も10度ちょっと。南部を襲ったハリケーン・デルタの残りの低気圧が通過中。名前がついた強力なハリケーンとしては今年10個目これは記録だそう。

そんな中大統領選まであと21日、トランプ大統領のコロナ感染からは12日目。アメリカの感染は再び1日5万人レベルで依然上昇する中、大統領選はトランプ対バイデンというより、トランプ対コロナの様相が出てきている。

そのトランプ氏は土曜日から政治集会に出席を始め、自ら、完全に陰性でコロナ免疫ができたと宣言。しかし主治医は「大統領は感染力はなくなった」というだけで、検査結果が陰性かどうかには触れず 混乱を招いた末に、ようやく「数日続けて陰性になっている」と発表。

またトランプ氏は先週「コロナにかかったのは神の恵み。」とさえ言い、自分はコロナに勝ったと、引き続きコロナを低く見積もる態度を変えない。そして激戦州フロリダでの月曜日の支持者集会もほとんどの人がマスクなしソーシャルディスタンスなしで盛り上がった。

国民の780万人以上が感染、死者も21万人を超えた今、これを続けるのはマイナスなのでは?との声も。

実際世論調査ではアメリカ人の6割以上はコロナに関しトランプ氏を信頼していない、3分の2がコロナ対策失敗と考えている。

実際本人感染以降支持率は下がり、全米ではバイデン氏に10%ポイント以上、激戦州でも多くで数ポイントの差をつけられ、Fivethrtyeight.com(的確な投票予想で知られるサイト)では、12日現在トランプ氏が勝つ確率は14%としている→逆にまだ14%もある!

ではその14%を起こす要素は何か?

二極化したトランプ派、アンチトランプの心はもう決まっているため、つまりどちらが熱く盛り上がって多く投票するかにかかっている。

その要素の一つ、まず月曜日から上院委員会で始まった、新しい最高裁判事候補エイミー・コニー・バレット判事の審査。

お伝えしているように、大統領選まで3週間を切って新判事決定というのはアメリカの歴史始まって以来。通常なら新大統領の新体制で指名するのが当然と言う暗黙の了解があった。

しかし共和党は、何としても選挙の前に超保守のバレット判事を最高裁に送り込んで保守有権者にアピールしたい。世論調査では過半数が選挙後まで待つべきと言う意見にも関わらず、上院の共和党多数に乗じてかなり強引に決定に持っていく勢い。

これでトランプ派は間違いなく盛り上がっているが、同時にアンチトランプの怒りも燃え上がり、この影響で民主党への寄付金額が激増しているという報道も。

こうなると最後の決め手は何になるのか?

全ての札が出揃った後、勝敗を決めるジョーカーはやはり人種ではないか?

前回選挙でもトランプ氏は激戦州の中でも、地方の白人の移民や有色人種への反感を利用したが、実はこうした層がBLM運動への反感から、ますます共和党、トランプ支持になっているとも伝えられ、トランプ陣営はより遠隔地のこれまで投票したことのない層の掘り起こしに躍起になっているという報道もある。

逆にコロナ、さらにBLM、トランプ氏の納税問題の影響で郊外の共和党支持者がトランプから離れているというデータもあり予測を難しくしている。

コロナでトランプ氏の敗北が決定的になるのか、

それとも、コロナよりも何よりも白人のアイデンティティを選ぶ有権者により僅差で勝つのか?

さらに、 郵便投票などに対する投票妨害がどうなるのか?

また投票直前にもっとショッキングなサプライズが待っているのか? わずか3週間なのにまだまだ先は見えない。

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