06-15-2021
JFN/TOKYOFM 全国36局ネットのOn The Planetでレポートした内容に加筆再構成したものです。
アメリカは昨日でコロナ死者60万人を超えました。ワクチンが進み感染者も死者も減っているが、ワクチンが遅れている州での感染は増加傾向という情報も。デルタ変異種が急激に増え秋以降の感染も懸念。
さてコロナの影響で大きく変わったもの。アメリカの食文化。
2016年頃から起こっていたヴィーガン(動物性タンパク一切とらないライフスタイル)ブームがさらにパワーアップ
再開したばかりの食シーンはヴィーガンな話題ばかり。
NYを代表する超高級レストラン11 Madison Park がヴィーガンに。
独立記念日のホットドック早食いコンテストで有名な創業106年の老舗ネイザンズ、ヴィーガンホットドッグ (豆でできたプラント・ベーストの代替肉)発売。
ベジタリアン、ヴィーガンのメニューがあるレストランも2倍に増加。
ファストフードでは代替肉バーがー
スーパーでも肉と並んで代替肉の売り場が拡大、ゴールデンタイムにテレビCM
最大手のビヨンドミート の売り上げは2020年1年間で2倍。
この1年で市場に参入した代替肉や卵、チーズやミルクなどのブランドは100以上。
なぜコロナ開けで?
まずアメリカ人がコロナで学んだ「自分の健康は自分で守らなければ!」
そして、パンデミックで運動不足になり太ったこと。
さらに倫理問題、環境問題(コロナウイルスの起源も自然破壊?)
でもコロナ前はなかなか代替肉に手が出なかったのは、値段が高かったから。
ところがコロナで 複数の食肉加工場で大規模なクラスターとなりシャットダウン、深刻な肉不足から肉が値上がり。
そして先月、今度はアメリカの肉の5分の1を供給する業者がロシアのハッカーにハッキングされ、肉の値段がまた値上がり。
逆にコロナ前は高かった代替肉は、値下がりして今はあま肉と変わらない値段に。
でもアメリカ人は肉を完全にやめることはできない。日本人にとっての米=アメリカ人の肉だから。
いくら代替肉が伸びても、まだまだ全体の1%にすぎない。
だから基本植物性時々肉や魚の「フレキシタリアン」になる。
今やミレニアル世代24-39歳の過半数が フレキシタリアンという数字も、7割近くが肉と全く同じ味の代替肉ができたら、もう肉は食べなくていいとまで。
来月の独立記念日のバーベキューでは、スペアリブやチキンと一緒に代替肉を焼く人が増えそう。
ところで日本でも温室効果ガスを多く輩出する畜産を減らすために代替肉が選択肢の一つというのを環境白書に盛り込もうと閣議決定したばかり。日本にもこのブームやって来るか?