アメリカのフィランソロピー:民間人だけの初宇宙飛行と、地上の小児病院がインスピレーションで繋がった Inspiration 4 Connects The Space and Children’s Hospital

092121

JFN/TOKYOFM 全国36局ネットのOn The Planetでレポートした内容に加筆再構成したものです。

スペースXが15日に打ち上げた宇宙船「クルードラゴン」が三日間の宇宙滞在を終え、東部時間18日フロリダ沖の大西洋に着水して地球に帰還。

4人の搭乗者は全員民間人で、職業宇宙飛行士を含まない初の宇宙滞在。宇宙が身近になったと言う意味ではすごい快挙。

民間人の宇宙旅行と言う意味では、この夏アマゾン(ブルーオリジン)のジェフ・ベゾスと バージンのリチャード・ブランソンがそれぞれ自分の会社の宇宙船で初めて宇宙に行ったが、ちょっと だけ出てすぐ戻ってきた感じ。

でも今回のは地球を周回する軌道に三日間も滞在、これを民間人だけでやったというのは驚きだが、彼らもただの人ではない。最初に参加を決めたジャレド・アイザックマンさんは決済代行会社CEOで38歳のビリオネアだが、小型ジェット機での世界一周の記録保持者で戦闘機に乗る資格もありエアショーのメンバーだったことも。

その彼が今回のプロジェクト「 インスピレーション4」 の4人全員の費用を負担、

しかもこれはただの商業飛行ではなく、 人々にインスピレーションを与えるものでなければいけないと主張。チャリティーと組み合わせることを決める。

これはアメリカではごく普通の習慣で、例えばNYCマラソンに参加する人が家族や友達からお金を集めてチャリティーに寄付する人も。自分の誕生日にやる人も増えている。

で寄付先として選んだのがセントジュード小児病院。テネシー州メンフィスにある小児がんや白血病等の研究病院で、受け入れた子供の患者は全員無償で治療が受けられるだけでなく、家族の滞在費や移動費も負担する。 全米に知られ多額の寄付が寄せられ、多くのセレブも資金集めに協力。Googleを凌ぎ若い世代が働きたい職場のトップになる人気のスーパー病院なのだ。

「 インスピレーション4」は この病院のためにおよそ220億円の資金集めを計画。

そして4人のクルーの1人に、10歳の時骨のがんにかかりこの病院で治療を受けがんを克服したヘイリー・アルセノーさんをリクルート。 現在は同病院で医師の助手をしている彼女は史上最年少29歳でしかも義肢をつけた初めての宇宙旅行者になった。

軌道上からは病院にビデオ電話をつなぎ、 4人の飛行士が子供たちの質問に答えた。

さて資金集めの方はどうなったのかというと、

目標の220億円のうち、ジャレドさんが110億円を寄付、それ以外に60億円ほどが集まり、残りは スペースXのCEOイーロン・マスクが負担することに決まったそう。

宇宙への関心やハイプをまさに地に足がついた場所に戻す、 そういうインスピレーションが若者や子供たちの考え方につながっていくのも大事だし、偉業を達成するのと同じくらい人助けも大事。

逆にそうしなければこのコロナ禍の真っ只中で巨額な費用がかかる宇宙開発への支持も得られないという現実があるのも確か。 でも今の社会経済システムの中では1人でも多くの人が恩恵を受けるための最良の選択ではあると思う。

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