アメリカを代表する500曲がこれほど変わった理由 Why Did Rolling Stone 500 Greatest Songs Change Drastically?

092821 

JFN/TOKYOFM 全国36局ネットのOn The Planetでレポートした内容に加筆再構成したものです。

今週はエンタメが本格オープンしたニューヨークからエンタメウィーク!

ローリングストーンマガジンと言えばアメリカを代表する音楽誌。

そのローリングストーンが選ぶ音楽史上ベスト500曲、17年ぶりに更新し大きな話題に。

話題になった最大の理由は、トップ3が劇的に入れ替わったこと。

17年前2004年は 多分皆さんもよく知っている曲たち。

  • Like A Rolling Stone/Bob Dylan ノーベル文学賞受賞
  • Satisfaction / Rolling Stones ドラマーのチャーリー・ワッツが死去
  • Imagine / John Lennon 日本人もよく歌う

それが2021年は

  • Respect / Aretha Franklin クイーン・オブ・ソウル
  • Fight The Power/ Public Enemy 社会派ラッパーの草分け
  • A Change Is Gonna Come / Sam Cooke 1960年代公民権運動に影響

シンプルに言うと2004年は全員白人だったのが2021年は全員黒人になったがそれだけではない。

(左が2004年右が2021年)

そして2021年の 3曲は全て、黒人への差別に反対するプロテストソング

ローリングストーン誌は、「時代の変化とともにヒップホップやR&Bも取り込んだよりダイバースでインクルーシブな リストにしたかった」とコメント。

しかし大きかったのは去年のBlack Lives Matter運動である事は間違いない。

この3曲決して新しい曲ではない。アレサとサム・クックは60年代で前回も上位、

でもPUBLIC ENEMYは80年代の曲だが前回はリストにも入っていなかった。

リリース当時は白人から見るとPublic Enemy(公衆の敵)というグループ名通り危険なイメージを持つ人も多く(ラップ自体がそういう音楽だった)、とてもローリングストーン誌が上位に選ぶような時代ではなかった。

しかし30年以上前にヒットしたFight The Power(権力と戦え)の歌詞が、Black Lives Matter運動が今現在訴えている こととあまりにも同じであることから、状況が変わっていないという現実。まるで 新しい曲であるかのように聞かれている部分も。

でもそれが今2位。

アレサとサムクックの曲は1960年代の公民権運動時代にヒットした曲で、 アレサは「ほんの少しでいいから人間としてのレスペクトが欲しい」と歌い、サム・クックは「今は苦しいけれど変化は必ずやってくる」と歌った。Black Lives Matter運動のために、公民権運動の歴史が再び掘り起こされ、音楽にも新たなスポットが当たっている。

そしてアメリカの 若い世代が人種を超えて、今度こそ本当に差別をなくそうという、変化を求める動きの中、

このプレイリストはその流れに沿うもの。もちろん批判の声もあるが、逆に政治的なエッジが売り物のローリングストーン誌としては、これが2004年のままだったら時代遅れと叩かれていただろう。

もっと言うと、時代はとっくに変わっていたのに、ローリングストーン誌もBLMのショックで目が覚めたのかもしれない。

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