政府閉鎖終了してもロシア疑惑が・・・トランプ大統領2019年最初の敗北は日本にどう影響?Government Shutdown Ends Just Temporarily

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トランプ大統領2019年最初の敗北、メキシコの壁をかけたギャンブルに負けました。政府閉鎖の終了が日本にどう影響するのかを今日はレポート

トランプ大統領の公約メキシコの壁の予算を盛り込むかどうかで決着がつかず、アメリカ政府の機能の一部が史上最長の35日間に渡ってシャットダウンするという政府閉鎖がようやく終了。

先週、空港の保安職員や管制塔職員も無給で勤務、家賃も払えない人がいるだけでなく、空の安全への危機感が高まったと言うお話をしましたが、その辺りが大統領への最大のプレッシャーになったよう。

でもどうやって政府閉鎖を終わらせたのか? 壁の予算が通ったわけではありません。

そもそも政府閉鎖になった原因は 、昨年末に既に議会を通っていた予算にトランプ大統領がいちゃもんつけて「壁の予算を入れろ」と言い出したところからスタートしている。そして今回その壁なしのオリジナル予算案に戻っただけ。

ただし、今回通った予算はわずか3週間分。

この3週間の間にトランプ氏(&共和党)が、民主党と何らかの予算案に合意しない限り、また閉鎖になってしまう・・・しかし先週話したように非常にハードルは高そう。絶対に壁予算が欲しいトランプ氏と、絶対に壁が欲しくない民主党が真っ二つだから。

メディアの論調はリベラルも保守も、今回は「トランプ大統領の痛い敗北。」特に保守メディアから弱虫と叩かれたため、トランプ氏は「これは敗北ではない。議会で通せないなら国家非常事態宣言を出して壁予算を確保するから」と宣言。

ところが痛かったのはそれだけではない。

実はこの35日間の間に、ロシア疑惑の捜査の方も進展。その中でトランプ大統領にとって最大のブローが、トランプ氏の長年のアドバイザーで「詐欺師」と悪名高いRoger Stone氏の逮捕。

では彼が何をしたのか? 2016年大統領選の年、ヒラリー敗北の決定的なダメージになったemailをロシア諜報部がハックして、公開したのはwikileaksだった。

簡単に言うとRoger Stoneはこのwikileaksと直接関わっていたのに、それを隠す嘘の証言をしたことが、罪状の一つになっている。

それによると2016年7月、トランプ陣営の幹部が“ある人物”から命じられて、Roger Stoneに訪ねた。「Wikileaksはヒラリーに不利になる決定的な情報を持っていないですかね?」
陣営幹部に命令できるような人だから、かなり偉い人です 、もしかしてその人は?という憶測が飛んでいるわけです。

そしてその「持ってないですかね?」の5日後、トランプ大統領がテレビ演説でこう言いました。「ロシアの皆さん、ヒラリーをハックしてください」とお願いしたら、そしたらなんと全く同じ日に、ロシアのハッカーがヒラリーのサーバーをハッキング。

この2つに繋がりがあるのか?「ある人物」が誰かという確証はないから、(少なくとも公式発表では)トランプ陣営がロシアと直接共謀していたとことにはならない。

でもトランプ陣営の最重要人物としてこれで6人目の起訴。そのほぼ全ての罪状は「ロシアとのコンタクトに関して嘘をついたこと。」やましい事がないのになぜ「ロシアとコンタクトしていない」と嘘をついたのか? という疑問の声は高まる一方。

しかしトランプ大統領の支持者にとってロシア疑惑は魔女裁判だからどうでもいい。壁の方がずっと重要と考えている支持層をつなぎとめる事は非常に重要だが、政府閉鎖で失敗した今どうしても必要になってくるのは、強いアメリカ経済をキープする事。そこで、前にもお伝えした通り一番わかりやすいのは、アメリカ人の誰もが勝ってほしいと願っている中国との貿易戦争。

折しも今週後半に行われる中国との交渉にどういう進展があるのか?その予測を最も難しくしているのはトランプ大統領自身という声もあり、日本をはじめ世界の株価など経済が振り回される状態は当分続きそう。

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