(JFN系全国ネット ON THE PLANETで月〜木で放送しているNYレポートを再構成しています、火曜日の担当はアーティストのDディーさんです。)
11月28日(火)
昨日聞いてくれていた人はちょっと思い出して欲しいのですが、アメリカは感謝祭が終わりクリスマス・ショッピング・シーズンに突入。ブラック・フライデーという、帳簿が赤字から黒字に一気に変わるというビッグなショッピングデー。(アメリカ版爆買い)そして昨日のサイバー・マンデー、つまりオンライン・ショッピングのセールの日には、1日のネットの売り上げが$6.6 Billion (約7000億円)という記録を更新。
この時期のアメリカ、業種によっては1年の3分の1を売り上げる。来年のアメリカの消費景気、そして世界景気を占う重要な時期、という話をしました。
でも今日はちょっと違う日です・・・ギビング・チューズデー。
自分や家族のために買い物した後には、他人のためにGiveしよう。
6年前にニューヨークのYMCAのスタッフが始めた草の根ムーブメント。
主にオンラインで寄付するだけでなく、ソーシャルメディアで情報を共有。その結果去年は1日で$180 M およそ200億円の寄付があった。
もともとアメリカは寄付大国。(2016年の寄付総額$390Bおよそ40兆円でGDPの2% 8割は個人の寄付)
特にこの時期は様々なチャリティーが身近に。ニューヨークの街角にはサルベーション・アーミーの赤いお鍋。郵便局ではオペレーション・サンタという恵まれない子供達にクリスマスプレゼントを送るプロジェクトをやっています。
それがネット時代になって、新しいムーブメントがギビング・チューズデー。
ではどんなものがあるのかというと・・・
まずおなじみ、フェースブック。
フェースブックのNPOの寄付ページを通じて、様々なノンプロフィットやチャリティに寄付しようというキャンペーンですが、ただそれだけではない、フェースブックがビル・ゲイツのファウンデーションと組んで、これらのチャリティーに対し最高$2M(2億円)寄付しましょうというシステム。
その他にも寄付が必要なノンプロフィットやチャリティーがたくさんあり、そういう情報や、情報が満載のサイトの情報が#givingtuesdayのハッシュタグで大量に出回っている。
今朝のローカルニュースでは、恵まれない子供達に暖かいパジャマと本をプレゼントする、パジャマプログラムを紹介していました。
ではなぜアメリカ人はこんなに寄附をするのか?
ものすごくストレートな返事ですが、それが当たり前だから。
特にキリスト教では困っている人を助けるのが当たり前。世の中にはどうしても弱者が発生してしまう。そういう人たちをとにかく今救済しなければならない。
企業は税控除に魅力を感じている、でも個人はあまり気にしていない。
資本主義の最たる国だからこそ、利益追求だけでは世の中が良くならないことをアメリカ人は皆知っているのです。
JFN系最大36局ネット(時間帯・曜日により若干変更有)26時8分くらいから
ネット局:青森、岩手、秋田、仙台、山形、福島、群馬、栃木、東京、静岡、愛知、新潟、長野、富山、石川、福井、岐阜、三重、滋賀、大阪、神戸、山陰、岡山、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄