100918
アメリカではveganが大ブームという話は以前しましたよね。そちらの方も大変エスカレートしている状態ですが、今日はちょっと違うアイテムで、おそらく来年以降かなり来るのではないかというフードトレンドです。
CBD=カンナビジオールと呼ばれる、マリファナの成分。これを使ったスイーツがニューヨークのミレニアル世代の間で大ヒットしています。
ちょっと待って!それって違法では?
大丈夫です。CBDは、大麻から抽出された医療用に使われている成分で、マリファナのもう一つの成分THC を含んでいないので、ハイになることは一切なく、医療用には慢性の痛み、不安神経症、てんかんなどの治療に使われています。
そして、医療用または嗜好用に大麻自体が合法化されている州以外でも 、オイル状で売られているCBDは合法。
このオイルを使った食品や飲料が今大注目。
CBDを少量加えることで、抗炎症効果やリラックスできる、筋肉の痛みを和らげるといった効果が期待できるということで、次世代の機能性食品としても、トレンドアイテムとしても暑い視線を浴びています。
いち早くこのCBD入りスイーツを売り出したのは、ヴィーガン・バーガーのファストカジュアルチェーンとして、今アメリカで最も注目されているブランド「by Chloe」
ここのヴィーガンスイーツのラインで、CBDオイル入りのクッキーやカップケーキを期間限定販売しています。
ニューヨーク、グリニッジ・ビレッジのショップは、2週間だけCBDスイーツ専門のポップアップストア「Feelz」となり、70‘s風にデコレーションされたお店には、CBDオイル入りのブラウニーやカップケーキ、クッキー、さらにドリンクまで25種類がずらり。私が行った時も飛ぶように売れていました。
限定期間が終わった後は、一番売れた商品を数種類選び、定番として全米で展開する予定だそう。
実はCBDはスイーツだけでなく、CBD入りの飲料も大注目。CBDコーヒーを出すお店はニューヨークに既に何箇所も。
少し前にコカコーラ社でCBD入りドリンクを売り出す計画という報道があったり、クラフトビールに押され気味の大手ビールブランドも、複数社が開発に乗り出しているということで、将来はアルコール飲料に取って代わるとまで言われています。
気になる安全性ですが、ハイになるつまり認知力を歪める作用がないのはもちろん、副作用はほぼゼロもされています。しかしまだリサーチデータが少ないことから注意を呼びかける医療関係者もいて、トレンドがマスに広がるにつれて、こうした論争も高まりそうです。
Feelz by Chloe
85 Bleecker St B, New York, NY 10012
https://eatbychloe.com/
このポップアップは10月14日まで(変更の可能性もあるので要チェック)