日本のアニメ「アグレッシブ烈子」はなぜアメリカのミレニアル世代の共感を呼ぶのか?Why Aggretsuko Resonates With Millennials?

070219

「アグレッシブ烈子」英語タイトルは「Aggretsuko(アグレツコ)」

日本で制作されているNetflixのオリジナル・アニメが大ヒット。
シーズン2がリリースされたばかりだが、すでにシーズン3も決定。去年はクリスマススペシャルもリリースされた。

意外な部分でアメリカのミレニアル世代、特に女性の共感を得てカルト的な人気に。
これを見ると、アメリカのミレニアル世代、特に女性たちの本音が見えてくると言ってもいいくらい。

見たことがない人のために少し説明しておくと、
烈子はサンリオキャラの一つ。黄色いレッサーパンダで25歳のOL
今はあまり使わない?OLという言葉をあえて使い、嫌な上司にお茶汲みをさせられ、
いい子キャラのために先輩から大量の仕事を押し付けられ残業の毎日。
その鬱憤を晴らすために会社帰りに1人で立ち寄るのはカラオケ。
デスメタルを歌い、本音を激しく吐き出す、
可愛いレッサーパンダの顔も声もが地獄のように豹変する。

とにかくどこを切ってザ・ジャパン!しかも日本でもジェンダー差別やブラック企業が問題になる今、一見時代遅れに見えそうな設定だが、これがなぜ2019年のアメリカでミレニアル世代に共感されているのか?

NYタイムス、Vogue、The Verge, Mediumなどのレビューをまとめてみるとわかってきたのは・・・その鋭い現実表現とセリフ、そして実はアメリカと日本のミレニアル世代はそんなに違わないこと。

共感の理由(1)アメリカにも根深いセクシズム 女性蔑視

#metoo運動がアメリカで起こったのはそのためだし、
Uberのような新しい会社でさえ性差別が大きな問題になっている。
もちろん同じ仕事をしても女性の方が男性より2割くらい低い。

共感の理由(2)オフィスのリアルな人間模様

アメリカには「オフィス」や「シリコンバレー」という大ヒットドラマがあったが、
それと比較されるくらい、登場人物のキャラやオフィスの人間模様がリアル。
例えば側から見るととても仲よさそうに見えるのに、女性の同僚のことがあまり好きでなかったり、新入社員に注意するとパワハラだから人事部に訴えると逆ギレされたり、
さらに、女性を主役にしたオフィスドラマって実はありそうでなかったのも新鮮。

共感の理由(3) ミレニアル世代は疲れている

女性は出世しようと思ったら、男よりももっとできる事を証明しなければならない。
そしてそういう女性と男性も張り合わなければならない
逆にあまり頑張りたくない人は、自分に目的がないことに「何かおかしいのでは」と考えて悩まなければならない。
また、毎日や人生はエキサイティングなものでなければならないという、インスタなどソーシャルメディアの影響によるプレッシャー・・・
会社では複雑なソフトやシステムに自分を合わせ、
家に帰ればスマホやって寝るだけ、という生活・・・
ミレニアル世代は20年前の同じ若者世代に比べ、2倍疲れているという数字もあるくらい。

そういう中で必死に成長する若者の本音がいっぱいだが、大人にもズキンとくる部分も。烈子にいつもお茶汲みさせる嫌な上司のトン部長が本音をぶちまける場面。

「凡人の人生は長く退屈だから何かすがるものが必要。
自分は家族にすがることに決めた。つまらない人生を意味があるものに感じるために。
それも俺の選択・・・」

これまでは子供向け、またはSFや可愛い系だったジャパニーズアニメの枠を破った画期的な作品だと思います。

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